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良い

傘の貸し借りから始まった周と真昼の生活時間共有。今のところは真昼による遠慮なしのお世話が目立つけど、周も中々だね
動けない真昼を見て怪我の処置だけに留まらず運ぶ際も配慮を見せた
互いに相手を気に掛け尽くすからこそ、穏やかな時間が生まれる。そういう面を感じてしまうね

ただ、やっぱり学校では隔絶を覚えるね
真昼は男子から騒がれる注目の的。周はそういった男子に混じってる
勿論、当人達は異なる意識を持っているけど、学校という集団の空間だから細かい内面は見えてこない
逆に二人っきりになれる家だと内面を話し合える

内面を話し過ぎた挙げ句、料理の受け渡しを超える手料理の振る舞いに行き着くとは…
貸し借りなら返せば終わってしまう。でも折半ならいつまでも続く
この時、まるで熟年夫婦みたいな空気感を醸し、相手の領域を不用意に侵していないのは好印象

貸し借りとか折半を超えるのが特別なイベント、誕生日となるわけか
真昼が欲したのは実用的な調理器具。周が渡した1つ目のプレゼントは無難なもの
必要以上に相手へ踏み込まない代物。そう考えれば「貰ったら嬉しい物」としてぬいぐるみを贈ったのは真昼の心に踏み込んだ行為と言えるのかな?

まだ真昼の抱えた苦悩にまでは踏み込まない関係性
けれど生活を部分的に共有する事で得られる時間は本人達が思う以上に二人に安らぎを与えているような
人気者と日陰者。取り繕わずに済む遠慮のない関係は相手をそういう目で見てないから成立するもの
でも二人共兆しが見え始めたような…



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