原作既読
人間と魔族という種族の差は有っても同種族から受け容れられていないという点では似通う二人
獣王と贄姫。喰う側と喰われる側。交じる筈のなかった両者の交流が生じたのはそうした相似点が有ったからなんだろうなぁ
サリフィは明るいだけの少女というわけではない点も特徴的かな
家族と思っていた相手は赤の他人で自分は生贄の為に用立てられた存在。これは絶望して可怪しくない衝撃
普段のサリフィからその心情は察せられないが、雷を過度に怯える様は彼女が事実を知った日がどれだけトラウマになっているかが判るというもの
家族と思っていた相手から向けられた絶望を知るサリフィだから王様が隠し持つ絶望に少しずつ気付き、そして近付けたのだろうな
同種族の魔族から受け容れられない人間の血。それは魔族の王という在り方を否定しかねない事実
でも、サリフィは血ではなく気位にこそ彼が王であると見出す
安寧の場を持たないサリフィと王様だから、絶望を共有できた相手をこそ安寧の場とする
それがまさかの贄姫サリフィを王妃にするなんてレオンハートはトンデモナイ無茶をしたものだよ
原作が完結済みであるだけに安心して視聴できるだろう本作、じっくり楽しみたいね