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とても良い

動かない体でも眼の前の小鉄を救わなければならない。究極の情けを求められる局面だからこそ、かつて自分が包まれていた情けを思い出せたのかな
記憶も人情も無であるように思われた無一郎。そんな彼が何も無いの「無」ではないと知れるEPにほろり…

手厳しい有一郎の言動、でも環境を考えれば彼が一杯一杯になるのは当たり前
同日に両親を亡くし幼い双子だけで生きていく。心の余裕、豊かさを持ち続ける方が難しい日常。むしろその環境でも他人への情けを捨てず、夢すら抱ける無一郎の方が特殊だったのかも知れない

その後、無一郎は一人で鬼を倒すという別の特殊性も見せた。でも、だからって有一郎が凡夫だったかと言えば、それも違う気がする
咄嗟に鬼から無一郎を庇い、命を失う間際には弟の無事を願っていた
それは誰にでも出来るわけではない情け

無一郎は無限の情けに包まれていた。それは無一郎が与えたものも有るし、与えられたものも有る。全ての情けは無一郎へと返ってくる
そうして覚醒し情けを取り戻した彼が見せた一閃は痺れるような美しさでしたよ!



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