エリアスとチセはその育ち故に多少閉鎖的な部分が見られるように思う
その二人が他人の為という名目に惑いながら行動する流れは成長や変化を感じさせる。例えばシメオンが友人になるかもなんて予感により行動するエリアスにチセがわたわたしてしまったように
あれは正しく親目線の感動だったね(笑)
自身の閉鎖性を越えて他人に近づくのは誰にとっても難しいもの。フィロメラは匂い袋の交換なんて簡単なお願いをとても難しい事のようにチセに頼む。それだけ彼女にとって他者に近づくのは心の努力が必要な話
それをチセが何でも無い事のように受諾し、更にはもっと進展した関係と成れる約束を交わす流れは良いね。二人の今後が気になってくる
気になると言えば、ルーシーとゾーイか
ゾーイが言い掛けた蛇を触らせる意味、そりゃもうそういう意味なのだろうけどルーシーには通じず
むしろルーシーの方も蜘蛛の話をして胸の内を開いてるけど、それがどこまで通じたか…
春はまだ近くにないからこそ、少しずつでも近付いていくしか無い
他者との距離に最も悩むのがチセか
人助けを率先する表面だけ見ればチセは他者想い。けど、我欲によるものならその繋がり方は歪んでいる
これを友人ではなく依頼相手であるヘーゼルに指摘されるのはチセにとって丁度いい感じだったのかも
沢山人と関わって、そうしてチセは人との関わり方を学んでいくのだろうね