須藤が明言した通り産業AIに心は無い。でも、ケンジやシズカはAIに心があるかのように苦悩する
AIに心が有ると定義するのが可怪しな行為というわけではなく、そもそも人は対面する相手の心を読もうとするもの。それが本当の人間ではなくAIだったというだけの話なのだろうね
シズカは好きと言える相手が居ながらジョーとの関係の清算に悩む
ジョーは都合が良すぎる程に尽くしてくれるロボット。その奉仕を無機質に受け取れば良かったのに、人には心があるから相手に返さねばと考えてしまう。その返す内容は心
自分が相手に心を投影するから、AIに心が有ると感じてしまう
ケンジも根本は同じ。寂しさを紛らわせる、心を預けられるポッポを唯一無二の相手と信じた
だから自分が知らない「ユキちゃん」を求め始めるのを「壊れた」と感じてしまう
そこで奇妙な運びとなるのは「ユキちゃん」がデータの残り滓ながら過去の記憶かのようだった点かな
過去データを口にし、ケンジの傍で壊れたポッポの姿を人の心は「心がある」と捉えてしまう。遂にはケンジの母もポッポの奉仕に涙してしまう
結論としては、やはりAIに心は無いのだろうね。でもロボットやAIが人に寄り添う存在であり続ける限り、人は彼らに心を見出し続けてしまうのかもしれないと思えたEPだったよ