帰郷翌日に事件に巻き込まれるなんて、いよいよ探偵役っぽくなってきた猫猫
けど彼女は探偵ではなく薬師。真相解明より患者の救助が第一。それに関わらないなら、真相に手が届きそうでも霧の向こう側に留めておく必要がある
猫猫の立場の微妙さ、曖昧な事件の扱いが主となる事件だったね
見た目だけなら妓女と客による心中事件。けど、毒の混入方法を探ると別の側面が見えてくる。また禿の反応も奇妙
探偵であれば、少しの手掛かりから真相を見抜くもの
でも猫猫も羅門も薬師だから憶測で探る必要はない。たとえ殺人事件だろう人が死なず、闇が蠢く事件なら彼女らが深入りするべきではない
思惑が判らないからと疑い始めたら際限がない。そもそも猫猫は陰謀蔓延る宮中から一時的にでも逃れる為に帰郷した筈なのだから、花街で同じ振る舞いをしていたら本末転倒
その意味では、やり手婆が猫猫を普段通りに迎えたのは優しい配慮。見えない思惑としては事件の真相と同じでも、猫猫に無用を考えさせない優しさに満ちている
猫猫は探偵的でも全ての思惑を見抜けるわけではない。見抜くべきではない時もある
それでもいい加減に壬氏の胸の内は察してあげて欲しい(笑)
ヤキモチするあまり、素が出た上に壊れる壬氏は可哀想過ぎて…
猫猫は薬について勉強するも大事だけど、もう少し男心を理解してあげた方が良いんじゃないかなぁ(笑)