クラフトが長寿に依る弊害を描いたなら、今回のフォル爺は長寿の末期における侘しさを描くものになったような
永く生き過ぎて知り合いも少なく、話す相手も無い。大切にした者は自分の中ですら朧気。それでも何かを大切にした人生まで損ないたくないから大切にする行為を続ける
フリーレンがいずれ到る領域がそこに有る
死者との約束を守るフォル爺の話を聞いて短命のヒンメルは何を思うのか…
その時は判らなかったろうけど、ヒンメルの記憶を忘れない今のフリーレンならそれを察しているのだろうね
無駄なシーンだって含まれるだろう彼の記憶、でもフォル爺に比べればきちんと覚えているだけ幸福で
思い出せない記憶に縋り続けるのはどんな気持ちなのだろうね……
記憶は覚えていても整理しないとごちゃごちゃになる。その意味では魔王討伐を忘れてしまったフォル爺は哀しいけれど、それこそ彼にとって無駄な記憶だったのかもしれない
フリーレンという同じく悠久を生きる友との再会を経て、大切な人に夢を通して出逢えた。それこそ大切な記憶は決して失われないという証明となったように思えるよ
ザインの友ゴリラはインパクト大な分、多くの記憶に残る。それは歴史に名を残すだけでなく、後から追うザインにも道標となるね
ザインの中で友の記憶は失われない。フリーレン達と旅をしていても揺るがず有り続ける
現状維持か、過去の為に未来を選ぶか。ザインはこの選択とどう向き合うのかな?