小鳥の捕獲を目指す魔法使い試験は実質的に狩りのようなもの。そして狩りと捉えた場合、今回行われた全てが狩りに思えてくるのは面白い
合格を目指す魔法使いは小鳥を狩る。他の魔法使いは小鳥を持つ魔法使いを狩る。そうして協会は強い魔法使いを狩る
ならフリーレン達はその狩猟関係から生き延びる術が求められるわけだ
小鳥は無闇矢鱈に狩れるものではない。観察し生態を掴み捕獲方を定めた上で狩猟に入る必要がある
でも、その際には自らも知る必要がある。竜に怯える己、意外と仲良しなラヴィーネとカンネ。そうして見出だせるのは捕獲に必要な手順
手の内の札を使えば小鳥は狩れる。でもそうすると他の狩猟者に手の内が知られてしまう構図
フェルン達は小鳥を捕まえた為に他パーティから狩りの対象に選ばれる
またフリーレン達は小鳥を捕まえる為に湖を凍らせる手法を採ったけど、それによって彼女らも注目を浴びる、つまりは狩猟者から観察されてしまうというわけだ
デンケンという実力者により説明されるフリーレン達のみならず他受験者の思惑。ああも盤面を把握出来るなら、彼は狩猟者として一級品と判るね
始まるのはこれまでの魔物が人を狩るような戦いとは異なる人間同士の狩り合い
相手を殺すのが目的ではなく、目的を達成する中で相手を死なせても良いとする戦い。だからそこで採れる戦術も幅広くなる筈というのに、古い戦い方に終止するフェルンの対人戦は果たしてどのようなものか
狩りの中でフリーレンやフェルンが見せるだろう知恵と力、次回も楽しみだね