シンプルながらも知識と発想を要するミステリは良いものだね。猫猫の特徴がよく活きる
けど、この解決は誘導された類。羅漢の依頼で始まった調査は困り事を回されたと云うよりそもそも猫猫なら真相に到れるという認識が前提に有ったような
見えない意図が気になる回だったね
細工師の件も似た構図を持つけど色合いは別物
父親の遺言や形見が示す意図は見えない。けど、技術継承の為には意図を明らかにしなければならない
猫猫は鍵のトリックを解き明かしつつ、細工師の想いの鍵も見つけなければならない
でも、細工師の意図そのものを見出す役割を持つのは三兄弟自身
猫猫が見つけた鍵さえ有れば適切な者が想いの鍵を開ける
鍵の誘導に拠る真実への到達。猫猫は無事に仲介できたと言える
ただ、そうなると気になるのは真実へ誘導した羅漢の意図。細工師の鍵を猫猫が見つける事で猫猫がどのような心境に辿り着くと想像していたのか、彼の想いは読めないね