魔法はイメージの世界、想像できた者が強い。二次試験が終わり三次試験へ移る今回は相手を想像する行為が描かれたのかな
中心となるフリーレンは他者の心情理解に秀でているわけではない。それでも想像を辞めない。それが彼女の魔法使いとしての、また師匠としての強さを示したように感じられたよ
フリーレンは杖を大事にするフェルンの心を想像できず喧嘩になった。でも、そこでフリーレンは想像を辞めなかったわけだ。直感では新調するのがベストな壊れた杖の修理を頼もうとした
結局杖を受け取ったフェルンの心情までは想像出来ていなかった気がするけど、そこには寄り添おうとした過程がある。だから改めてフェルンはフリーレンを師と認められたのだろうね
デンケンとリヒター、カンネとラヴィーネの間柄も同じ。二次試験に落ちた相方に対し相手の心情を想像し寄り添っている。それは何よりの力だろうね
それだけに想像を不要とし直感で正しく合格者を決めるゼーリエは魔法使いとしての高みに居る超越的存在であると見えてくる
それを理解しているからフリーレンも彼女から合格を取れると思わない。でも残念がらないのはゼーリエが与える以上の合格をかつて貰った経験があるからかな
フランメから受け継いだ花畑を出す魔法がヒンメルの心に届き、彼の想像を刺激した。あの時からきっとヒンメルにとってフリーレンは最高の魔法使い
なら今更ゼーリエに認められ必要はなくて
そして自身が認めたフェルンが認められるかどうかをフリーレンは正しく想像できていた。エルフの想像を超えた人間の誕生、それは正しく時代の移り変わりを感じさせたよ