堀北学の卒業によって描かれるのはあの学校での成長の記録かな
綾小路達はまだ1年間を過ごしただけ、少しの成長しか遂げられていない。けれど彼は3年間を過ごし、下級生を見守ってきた
そこから生じる視点の差が堀北鈴音だけでなく超人に思える綾小路をも未発達な人間とし、成長の余地を見せる展開へと繋がっているね
綾小路の実力は飛び抜けている。他の生徒達の成長を見守れる程に
けれど彼は自身の限界を見極めていて、それ以上を望めなくて
そんな諦観していた彼の考え方を変えられる堀北学がどれだけ偉大な存在であったか改めて示された形だね
卒業時にあのような言葉を残すのは彼自身、3年を尽くしても尽くし切れない想いがあるかのよう
思い残しが有るのは鈴音も同じで
クラスのリーダーとして成長できても堀北学の妹としてはまだまだ
成長できない理由を堀北学に追い付いていないからと定義してしまえば、年数の差があるのだから一生追いつける筈もなく
そうではなく、学の影響を振りほどき自分の姿で前に歩み出せた彼女はこれまでとは違う成長を見せられたという事かな?
堀北学の卒業、そして鈴音のこれまでを振り返る特殊ED
こういった部分を見ると本アニメシリーズの総括をしているかのよう。でも本作の主人公は綾小路なわけで
未来が決まっている彼があの学校に残す何か。それの一端が描かれるだろう最終回で綾小路が見せるのは成長かそれとも別の何かか。今から楽しみですよ