夫婦漫才を経ても友崎はみみみを選ばなかった。風香が書いた脚本を通して友崎が見せられたのは舞台の形を採った想いの返答
明示はされていないけれど、彼女の想いを仮託した舞台は彼女の言葉を明確にする
風香の言葉を受けた友崎がどのような言葉を返すか?それと向き合った最終回となったね
友崎は振られたと消沈していたのに、それを以って人生をクソゲー呼ばわりしなかったのは印象深い
自分の想いが叶う事を最上とせず、数多の想いが交差する人生の良さを尊重出来ている
なら人生の主人公は友崎以外にも居る訳で。己の想いを他所に友崎を奮起させたみみみの言葉はとても素晴らしいね
風香が抱えるのは己という檻から抜けられない苦しみと作者として尊重したいキャラの幸福
みみみの言葉を受けてあの場に来た友崎だから風香の想いに向き合える。でも、その前から友崎は己自身の想いに向き合って生きてきた訳で
悩む風香を解き放つは想いを形にした言葉となるのか
友崎が言葉にした嘘偽り無い想いは風香の言葉を越えて想いを引き出すものになったようで
友崎としては大きな難関を越えた形。けれど彼の人生攻略はまだまだ続いていく訳で。その傍でみみみとて己の想いを越えて生きようとしているのは良いね
また、ラストにちょっとした我儘を見せた風香はあれはあれで人生を変える小さな飛躍を見せたのだと感じられたよ