部活動にとってはラストシーズンとなる3年生期は特別な感慨を齎すもの
でも、感慨に浸って良い時期でもないし、時間は勝手に進んでしまう
久美子に託された部長の地位と部の方針。圧の強い環境で、けれど力の抜けた雑な感じとそれに反する芯の強さは彼女の魅力を充分に教えてくれる
だから久美子が部長となった吹部の躍進にも期待してしまう
上級生の初仕事は新入生の迎え入れ。全部員の実力が大会成績に直結する類の部活では特に重要な点
だから気が滅入るのだけど、「大変」と口にしつつ良い意味で力が抜けて見える久美子が居るから吹部も過度に追い込まれない
でも、そこには先輩達が培った部の雰囲気も残っていて。連綿と続く伝統を感じられる部分でも有ったよ
久美子が自分の芯を見せたのは麗奈と共有している悔しさの部分に関して。また、恋心も打ち明け合っている2人は特別な間柄
久美子と麗奈は吹部の中核を支える想いを知っている。吹部が目指すべき場所を心に掲げている
そんな2人が3年生として部に存在するなら、間接的にそれは部の方針として伝播していくもの
久美子が新入生含め部員に問う活動方針は先輩達から受け継いだ伝統でありつつ、彼女の願いそのものなのだろうね
これにて部は固まった。だというのに、そのタイミングで現れた少女はどのような波乱を齎すのだろうね?
あと、新入生相手でもいつものトーンを崩さない奏がどこまで暴れるかも気になったり