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とても良い

桃香や智の意識は改善されバンド活動に後腐れは無くなった。その上にスカウトの話まで降ってきた。後は上手くハマればトントン拍子で行けるかも知れない
そんなトゲナシ最後の問題、仁菜の家庭環境。東京(川崎)に逃げている間は家族からも逃げられた。けれど、親から接触してくるなら逃げ場は無くなっていく、衝突するしか無い

でも、家族を捨てた仁菜に家族と向き合う理由はない。頑なに、又は盲目的になっているからこそルパの言葉は響くね。問題は解決できる内に解決すべし
アパートや桃香邸の逃げ場が封じられた事は猛牛型の仁菜にはむしろ丁度良い。家族とケリを付ける為の闘牛場が出来上がる

家族との会話は重苦しい。特に向き合うこと無く言葉を交わし、「自分は間違ってない」と訴え合う様は会話にすらなってない。だから続く学校でのやり直しも必要な形式を満たしていない
紙切れも父親の誠意も仁菜の心は満たせない
何故なら仁菜の心は桃香の曲を聴いた時にどうしようもなく救われているから

それは家族にとっては遣り切れない話だろうね…
仁菜は確かに傷付いて家を出るに至った。新たな道に進もうとしている。なのにそこへ家族の絡む余地は無い
出来る事があるとしたら、仁菜が実家に居る間に気付く事が無かった愛の所在を教えてやる事だけか…
どれだけの衝突が有ったとしても、そこに間違いは無いのだろうから

家を家と思えない仁菜に実家に留まる理由は無かったから以前は家出した。でも、愛を認めたならそれは出立となる
全ての鬱屈が無くなった訳ではない。それでも以前とは違う心地で自分が叫ぶべき居場所に戻れたなら晴れやかな気持ちになれる
新たな境地に至った仁菜のカタルシスがロックへとどのように昇華されるのか、これからが楽しみに思える回でしたよ



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