怒りも喜びも哀しさも
全部ぶちこめ。
高校2年、学校を中退して単身東京で大学を目指すことになった主人公。
仲間に裏切られてどうしていいか分からない少女。
両親に捨てられて、大都会で一人バイトで食いつないでいる女の子。
この世界はいつも私たちを裏切るけど。
何一つ思い通りにいかないけど。
でも、私たちは何かを好きでいたいから。
自分の居場所がどこかにあると信じているから。
だから、歌う。
3DCGは最初のうちは違和感あるが、表情が豊かでよく動くので気にならなくなった。むしろそれが良い。ストーリーも各話面白く飽きなく視聴出来た。
そしてなんといっても「トゲナシトゲアリ」の曲。曲を聴くだけでも価値のある作品。
声優未経験の人が演じている点や3DCGという点で好き嫌い別れると思うが、自分は好き。
個人的にはドハマりした。
3Dアニメがここまで違和感なく、また活かされているアニメだった。
どのキャラも魅力的で(特にすばる)なにより、楽曲と主人公の声が良すぎた。
主人公も一歩間違えればウザキャラなのに、絶妙に周りがツッコミつつ良い距離感なのでストレスなく見れた。
アニメによくいる聞き慣れた声優陣ではない所がとても良く、各キャラにより愛着を感じる。
主人公がいきなり歌うまいしマイクパフォーマンス上手いし、あまり歌の練習していない(それなのにギターの練習はしている)ところは唯一なんかずっと気になったが、まあいいとしよう。
企画発表時から期待して待っていた。その間、MyGo!!!!!等他の企画に出し抜かれたという感もあったけど、らしい作品として、人気、評判も上々で良かったと思う。
今後の展開、リアルバンドのライブ活動、MyGo!!!!!とのタイバンライブも決まって、作中を思わせる展開もあり、期待したい。
なお、この布陣ならではで、Aqoursから降幡愛さんが出演しています。
全体的に完成度が高かった
最初は声とかCGとか違和感あったけど、見てくうちに慣れて来てめっちゃ面白かった。
コンプラやジェンクレで萎縮しがちな昨今にあるまじき刺々しいほどの不器用な生き様で爪痕を残していった凄いアニメでした。別に悪影響な表現があるとかではなく、寧ろ表現としてはいっぱいキャラや小ネタを詰め込まれていて親切なんだけど、それはそれとしてキャラの精神性が生きるの下手な人間ばかりで、今社会に出て鬱屈しているような特定の刺さる人には深く刺さるアニメだと思う。
ロックという音楽には詳しくないし、なんなら作中にも描かれていたように、あまりにも音楽の選択肢が増えすぎて消費者の取り合いの様相を呈しているけれど、こうして「トゲナシトゲアリ」というバンドを知って、そのバックボーンを垣間見ることが出来たのは僥倖であったと思う。
自分の憧れのために全力で負けたくない相手がいる。社会性や大衆に負けることなく貫き通す自分の信念というものは多くの人間には出来ないものだし、だからこそ崇高である。
「負ける」というと語弊があり、正確には社会性など一定の不文律的規範に迎合したほうが明らかにコストパフォーマンスや生きやすさという点で利があるにも関わらず、といったところだろうか
個人的には単に花田十輝の新作くらいの気持ちで見始めていたのですが、3DCGにも関わらずキャラが凄い動くし表情豊かだし、話も多分細かいところまで詰めてたうえで、細かいところはちら見せしつつも話の本筋に関わる部分以外は最低限の描写だけで済ませるみたいな演出で情報量も過不足ない感じ、当然音楽を題材にしてるだけあって曲もすごかったです。
ちょうどCDレンタルも落ち目になりつつある今、音楽の新規IPとしてどこまで行くのかはちょっと不安なところ…企画CD自体は1年前から出てるし、今作から新規音源はCDじゃなくて円盤特典らしいけど……円盤特典にあるライブで一通りやり散らかしてから燃え尽きるならそれもまた華だね(10年くらい経ってリバイバル結成コースとも言える)
現実側、リアルの方でも、IPとして確立しながらも刺々しく大衆に媚びることなく続けていってほしいです。
メタな環境でいうとぼっち・ざ・ろっく!が大ハネした後のロックアニメでハードルは高かったけれども、また違う形で社会不適合なロックを見せつけてくれた凄いアニメだった
一応CG周りについては以前記事を見つけてたので備忘録がてらメモ
血の気の多い正論おばけの黒髪子どもと優柔不断な金髪大人、完全にカミーユとシャアでした。
お話はまあ、ロックだね。メディアミックス頑張ってほしい。
東映の全力投球作品に仕上がっていて、TVアニメの3DCG新ジャンルを開拓した非常に見応えのあるガールズバンド作品だった。
各個々の心理描写が素晴らしい。憧れていた人に実際に出会いそこからバンドを組み、でも、クセの強い人達が勢揃いで、衝突し合いながらも一つの目標に向けてひたむきに頑張っていく描写が丁寧に描かれて、1クールと言う短い中でよくこれだけまとめたなと感心した。
声優陣も既存の有名どころではなく、新人を起用して尚且つ、実際にトゲナシトゲアリとして活動していくという、一歩間違えれば失敗することを成しのげて、作品を完成させたところにも驚きつつ、大胆に思い切った凄いことをしたなとも思った。
楽曲に関してもちろん力が入っているが、”声優として”ではなく”リアルバンド”が歌っているから”アニソン”の枠ではなく”J-POP”として聴けるのがこの作品の一番の魅力なのではないだろうか。
この作品の一番の魅力である”3DCG”なのだが、さすが”東映アニメーション”の3DCGでとてつもない技術レベルでTVアニメでこの表現は非常にコスパが悪すぎて鬼畜の所業。一般的な3DCGの作品は1秒24コマで、そのうち2~3コマ打ちの作画アニメに寄せた表現のリミテッドアニメーションが主流。単純にフルアニメーションだとすべてのコマを表現しなければならないため一般的な3DCG作品に比べて何倍もコストが掛かる。キャラクタのセットアップも異常でメイキングを見ても相当な作り込みをしている。それを取っ払って、まさかのフルアニメーションで作品を完成させたのがどれだけ凄いことか…。ディズニーやピクサーの作品をTVアニメで表現したのと一緒だと考えても差し支えないレベルの偉業。さらに詳しくなると、東映の3DCGソフトは基本”Maya”だったはず、Mayaは操作が難しい分より詳細な事ができる。東映にはスペシャリストが勢揃いしているのだろうね、Mayaを使いこなしている人は非常に尊敬する。一方一般的には、割と直感的に操作できてアニメーションに特化しているのが特徴で、サンジゲンとかMAPPAとかの他大体のアニメ制作会社は3DSMAXが主流。
アニメ作品として、3DCG作品として、セルルックでもリアル寄りでもなく”イラストルック”と言う新しいジャンルを開拓した東映には尊敬しかないし、今後もこのような作品を作れるのは東映アニメーションくらいだろう。非常に素晴らしい作品だった。
CGの微妙にリアルな動きと、ミュージシャンを声優に起用したお芝居と、イカれた主人公が絡み合って、最高のロックを奏でるお話。
久々にロック=イカれた音楽の構図だった気がします。
見たほうが良い。
ブルーレイが全7巻なところを除けば全てが完璧なアニメ。
本当に素晴らしい作品でした。
最初は3D作品ということや、ぼざろなどバンド作品が色々あることから、普通に楽しめればいいなくらいで思っていました。
ところが予想を上回るくらいの演出などの素晴らしさや物語の面白さなどに、1話から引き込まれました。
全13話全てが面白かったです。
ライブシーンも3Dを上手く活用していて、凄く圧巻でした。
物語の肝となる8話や10話、11話辺りの回の演出は、特にずば抜けて良かったです。
5人のメインキャラクターも可愛くて、みんなそれぞれが強い思いを持っていて、全員良かったです。
個人的に今まで見てきたアニメの中で1位を争うくらいの本当に素晴らしい作品でした。
このアニメに関わって下さった皆さん、こんなに素晴らしい作品を作って下さり、ありがとうございました。
ずっと2期を待っています。