前回まで描かれた卯月が無意識的な言動により空気に馴染めず思春期症候群に至ったケースであるならば、今回の赤城は意図的な言動によりそもそも空気に馴染む気が無いタイプか
でも、これって部分的には咲太に関しても言える要素であるのは面白い。咲太は大学生ながらスマホも持たないし友人関係も限られている。おまけに交際相手はあの桜島麻衣
いわば空気から弾かれているかのような二人が中学時代ぶりに絡む事でどのような問題が生じるかという展開になりそうだ
特に咲太の大学空間における馴染めてなさは凄まじいね。昼は同じくボッチ飯する美東に話しかけ、合コンに参加してもそこまで楽しそうではなく。だから大学生が当然のように知っている話題も全く知らない
高校時代は空気から弾かれた為に空気を外側から見るようなタイプだったけど、空気に迎合したがる者が高校時代よりも増えた大学において彼は空気の中で何が行われてるかを理解するのに苦戦しそうだ
冒頭に登場した霧島透子は格好からして空気に馴染みようがないけど、見えない存在である為に空気から弾かれない存在だね
その意味で彼女は集団に紛れ込んだ上で集団の空気を変えられる厄介者
ただ、そのように考えるとそもそも空気の中にいないだろう赤城にどのような思春期症候群が授けられたのかという話になってしまうね
空気の集合体のような「夢見る」と空気に迎合しない赤城。予知夢の具現化を望む空気と防ぐ赤城。両者の関係は独特なものになりそうだ