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とても良い

保科昴という人物像をこれでもかと描いた回となったね
彼女に関しては第一印象も第二印象もそれほど良くなかった。そこにあったのは彼女による自己嫌悪、己を否定する心が他者に対する印象を悪くする一端となっていた
でも、保科昴という人間が彼女自身が思う通りの人間ではないと判るのは昴を大切な親友と信じる薫子が傍に居る為だね。昴がどれだけ自分を貶そうと薫子は彼女を持ち上げる。その信頼が改めて伝えられた話となったよ

昴の勝手な行動は薫子を守る為のものだった。それが叶わず薫子が望むものでもないと知った昴がしたのは勝手の謝罪
ここには昴が自身の判断に間違いが有るという認識。でも、薫子はそこに昴の優しさを見る、彼女に辛い想いをさせたと考える
それを受け容れてしまう事こそ、昴にとって甘え、より強い自己嫌悪へと通じてしまうもの
だからこそ、昴の深みへ嵌まる思考を断ち切るように、自分と昴はどうして親友になったのかという瞬間へと回帰させる薫子は本当に良かったなぁ…

幼い昴は自分を庇ってくれた薫子にヒーローを見た。対して幼い薫子は泣いてくれる昴に優しさを見た
でも、勝手をしたばかりの昴は自分が優しいなんて認められない。なら薫子だけが優しいなんて、そんな事もなく
どちらかだけが、ではなくきっとどちらも優しい人間で、きっとどちらも互いを大好きで
昴が薫子を好きな心に間違いはない。同時に昴を好きで優しいと思う薫子の心にも間違いはない。そして薫子は今、凛太郎に会いたいと願っている
なら、優しい昴がすべき事に迷いなんて生まれないわけだ

昴が改めて向き合う凛太郎は薫子や昴に通ずる優しさを見せるね
これまでは薫子に勝手に会う人間だったから、それを昴に責められた
会わないのは認められない。けれど、勝手を通して昴を傷つけたいとも凛太郎は思わない。そして彼は自分は千鳥だからと自分を貶していたが、薫子に認められた彼は薫子の傍に居る事を間違いだなんて信じない
それは昴と似ているね。だから凛太郎も昴が薫子を大好きな事も優しい事も判る。二人は薫子を挟んで対立する敵ではなく、薫子を好きな同士だと判る
そうして認められた凛太郎の優しさが昴にとっても救いと成り得たように思えて、こちらまで救われたような心地になってしまいましたよ…!



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