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良い (4.0)

棋士になれずに生きていくこと、このままストレート負けしてしまうこと。どちらが悪夢かとことん味わってやろうと言った時の島田の顔は強烈。彼には秘めたる熱さがあると判っては居たけれど、ここまでとは思わなかった。確かに彼はA級に君臨する化物の一人だ

そんな島田が全く歯が立たない宗谷はそれ以上の化物である。島田と後藤の対局では勝った方が直後の消耗が大きいと説明されていた。新幹線で眠る島田からはある程度敗北を受け入れた姿が見て取れるけれど、宗谷には全く消耗した様子はない。それどころか島田が見逃した手をすぐに指摘し「美しかったのに」と残念がる。自分が打っていたはずなのにどこか他人事のようにつぶやく姿はこれまで登場したどの棋士とも異なる。

今回零は誰もが見逃していた手、宗谷が指摘したものと同じ手を見出していたけど彼はどこか宗谷に近いところがあるということだろうか?以前にも島田の盤面を見て宗谷と同じ感想を抱いたと言うし。
でも今のところ宗谷と零って似通った点って見当たらない気がするんだけど。もしかして宗谷も零と同じように生きるために将棋を始めたタイプだったりするんだろうか?



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