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良い (4.4)

麦の「ごめんね」の言葉は何を示しているんだろうね。約束の場所へ行けなかったことか、それとも花火を裏切ってしまったことか

早苗と花火が来ることを知りながら先回りをしていた篤也は強引なのか空気が読めていないのかイマイチ判断に困る。風邪の振りして引っ込んだように見えた場面でもホントに風邪引いてたしなぁ。でも早苗を動揺させる言葉を連発しているってことは早苗のことはよく見てるし判っているということかな?

早苗は本当に花火のことが好きだったんだねぇ。出会いの日に貰った飴玉の包み紙を今でも大切に持っていたのは執念深いようにも思えるし、最早中身の無くなったものに固執し続ける姿を表しているようにも思える。
最初の頃の早苗は一応花火との繋がりや交流を大事にしていたはずなのに、現状では花火を追い詰める役回りでしか無かった。そんな彼女が最後の最後で全てを失わずに済んだのは篤也の後押しも有っただろうし、花火が早苗と向き合った状態で「友達で居て」ととても残酷な要求をしたのも有るんだろうね。
花火の要求はとても早苗の気持ちに応えていない自分勝手なものではある。けれど花火はどうやったって早苗の気持ちに応えることは出来ないのだからこのままでは早苗は存在する意味を失ってしまう。それを回避するために花火は早苗に友達という存在意義を与えようとしたのかな。それを受け入れた早苗だからこそ篤也とももう少し向き合ってみようと思えたのかも知れない

色々と人間関係がスッキリしてきてそれぞれの心持ちも晴れてきた。あのモカが豪快にパンを食べてるシーンには笑ってしまったよ。
そんな周囲を他所に底なし沼にズブズブとはまっていく麦は一体どうなってしまうのかな?



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