フリーレンが依頼の対価として受け取っている魔導書、これを以てフリーレンは魔法狂いなのだと認識されてきたけど、そこに異なる意味が付与された回となったね
いや、フリーレンの場合は依頼の対価として魔導書を求めたというより対価が魔導書だから受けてるような気配もあるけどさ(笑)
他方で魔法種類の豊かさも示されているね。対価として貰う魔法は下らないものばかりながら、竜探しに一役買う魔法とてある。魔法の豊かさはそのまま彼女らが進む旅路の色鮮やかさも示しているかのよう
フリーレンが対価を要求するのがヒンメルの思想に則っているというのは良いね
ヒンメルは勇者であり、人助けも道草も格好付けも好んだ。けれど、救世主として振る舞うタイプではなかったようで。誰かを助けはすれど対価は求める、だから相手もヒンメルの助けを重荷に思わない、有難い出来事として語り継げる。それが尚更にフリーレンが生きる未来へとヒンメルの存在を残してくれるのだから
そう思えば、フリーレンがヒンメルから教わった遣り方で人助けをするのは自身やヒンメルの痕跡を未来に残そうとする振る舞いなのかもね
Bパートで船長が船代の対価として求めたのも大仰な代物でないのは面白いね。ヒンメルの自伝なんて金になるか微妙なラインだし、そもそも彼は憧れの人の品として求めた。いわば金銭的価値より心情的な価値を対価とした
この価値はフリーレンにも刺さるものと成るね。ページを捲りながら”あの頃”を回想し、白紙のページを手繰る様子には確かに寂しさが見えた。ここで船長が自伝の入手を対価とするのではなく、フリーレンへの返却を対価としたのは良かったなぁ
対価があれば依頼は対等なものになる。また、その対価は支払った記録が残る事で人々の記憶に残り続ける、そのような関係を感じられたよ