掴みはバッチリな第1話!…ってこういう作品を指すのだろうなと思わせる程に魅力と引力に満ちていたね
狭いながらも平穏に暮らせていた村、外と内を分かつ結界が破られた途端に露わになるのは外から隠されていた内、内においても隠されていた更なる内側
ユルという青年が気持ち良い好青年である為、外と内の崩壊によって苦悩を抱く様に感情移入でき、そして彼が最後に為した救命の策に興味が惹きつけられてしまうね
双子が生まれる事で因縁が始まるというと、どうしても昔の時代をイメージしてしまう。旧い村の在り方をすんなり受け容れられる
それだけに結界が破られてからの展開に仰天する。平穏が保たれていたのではなく、内側で閉じ籠もっていたのだと判る
まあ、それにしたって敵側の攻め方が容赦無さ過ぎて、また悪趣味である為に外からやって来る脅威に嫌悪感を抱かずには居られない作りにもなっているんだけど
外と内の崩壊という意味では妹のアサを名乗る別人が登場した点も強烈。また、アサは死んだように見せて異形の力を用いる事で彼女という存在も内において隠された何かであると理解させられる。その上で、ユルは妹を見捨てて逃げるしか無かったわけだ
一人で狩りができる彼の無力感が突きつけられた形。そうした流れを踏まえた上で彼にしか出来ない逆転の手札を示した上で第一話を締める作りは気持ち良いものだね。あっという間に本作の世界観に取り込まれてしまった気分ですよ