どうにも劇中劇タイプの作品は苦手だったりするんだけど、本作はちょっと変わった部分が幾つか見受けられる。
普通の人間が物語の中に入ってしまう作品も、物語の中のキャラクターが現世に現れる作品もあるけれど、一度物語の中に紛れ込んだ後でキャラクターと共に戻ってしまう展開は少し面白いかも。また他の作品のキャラクターも同じように顕現しているようで。
軍服娘の言った「神の世界」と「我らの世界」、タイトルと併せて考えると今後の展開に期待してしまう
颯太によって自分が創作されたキャラクターであると突きつけられたセレジアの心境はどうなっているのだろう?大好きな作品と興奮して語る宗太に対して、俯いていたセレジアの心の内は軍服娘が現れたことで語られることはなかった。けれど颯太の首につけた傷について二度目の謝罪をした際はどこか憑き物が落ちたような表情をしていたから、自分の世界とあまりに違う光景の中で戦うことによって何か踏ん切りがついたのだろうか?
彼女らがどうして現世に現れたのか全く原因が掴めない状況下で、コンビニで食糧を大量買いする様子や空気を和ませるために洒落を言い放ったメテオラにはちょっと笑ってしまった
そういえば軍服娘が颯太の顔を見て驚いていたり、出会ったことを奇縁と表現していたね。順当に考えればあの娘を作り出したのは颯太だったということになるんだろうけど