前回時点ではトイレの個室に篭っていた相模は屋上へ移動。これだと比企谷の言う誰かに見つけ出してもらいたかった以外の解釈をすることは不可能か。
そうなってくると葉山が辿り着き直ぐに相模が最も望む言葉を放ったのも比企谷と同じ予想をしたからかな。
そして葉山というヒーロー役が登場したからって、そこでヒールを演じられる比企谷には驚愕。そこまでやる必要あるのかと疑問に思ってしまうけれど、比企谷が「ちやほやされたいだけなんだ」と先に言及することで比企谷のみが悪人となり他に同様のことを言う奴が居なくなるのは確実。長期的に見れば相模が受けるダメージは抑えることが出来る
特にあの場面は葉山も居たからフォローを期待できたのも比企谷がヒールに回った理由の一つかな。
そんな比企谷に対する葉山と先生の発言は印象的。特に先生は功績を認めつつ、比企谷の在り方を心配している。「君が傷つくのを見て痛ましく思う人間も居ることにそろそろ気付くべきだ」という言葉はぼっちキャラが自称でしかなくなってきた比企谷には耳の痛い言葉だね
考えてみれば平塚先生って早い段階から比企谷を気に掛けていた人物なんだよな。陽乃は今回の事件で比企谷の本性に気付いたのに対して、先生は比企谷の行動に驚いていない辺り早い段階で彼の性格に気付いていたのだろうか?
再び舞台に立った相模は前回よりも酷いハウリングと声。文化祭を通して彼女が成長する機会はなかったのだから当たり前の終幕
彼女の心情が描かれることは結局無かったけど、今回の件を通して何か変化のきっかけになるようなものは有ったのだろうかと気になってしまう
奉仕部では遂に机を挟んで向かい合った比企谷と雪乃。雪乃の素気無い言葉ですぐにその空気は終わってしまったけれど、第一話の頃の距離感を思えば大きく近づいたことは確かなわけで。
比企谷や雪乃にとって将来、失ったことを悔やんでしまいそうになる何かをここで手に入れられたことがそれとなく判るつくりだった。
比企谷というキャラクターは何となく好きになれないタイプだったのが難点だけど、良い作品だったと思う