比企谷八幡こそ、全てを救った英雄よ!
あそこで自分がヒールになることで雪ノ下も、そして相模すらも救ってる。ムカついてる所があるにしても。
これを英雄と言わずして何と言おう!
平塚先生が八幡を理解してくれているところも救いになってる。普通の先生なら八幡を叱っておしまいよ。
自分の高校時代とか思い出すなぁ、、、
あんなやり方しかできないのがもどかしいけど、あんなやり方しかできないから私はこれをよかったと思うのだと思う。
ここが!とかあそこが!とかじゃなく良…ってなってた5話ぐらいから毎話。
誰かを助けることは自分が傷ついていい理由にはならない。それだけでなくて、例え傷つくことに慣れているとしてもっていうとこまでついていたお説教がまたグッと、良かったよね。
「誰かを助けることは君自身が傷付いていいことにはならないよ。たとえ君が痛みに慣れているのだとしてもだ。君が傷付くのを見て痛ましく思う人間もいることにそろそろ気付くべきだ、君は。」
前回時点ではトイレの個室に篭っていた相模は屋上へ移動。これだと比企谷の言う誰かに見つけ出してもらいたかった以外の解釈をすることは不可能か。
そうなってくると葉山が辿り着き直ぐに相模が最も望む言葉を放ったのも比企谷と同じ予想をしたからかな。
そして葉山というヒーロー役が登場したからって、そこでヒールを演じられる比企谷には驚愕。そこまでやる必要あるのかと疑問に思ってしまうけれど、比企谷が「ちやほやされたいだけなんだ」と先に言及することで比企谷のみが悪人となり他に同様のことを言う奴が居なくなるのは確実。長期的に見れば相模が受けるダメージは抑えることが出来る
特にあの場面は葉山も居たからフォローを期待できたのも比企谷がヒールに回った理由の一つかな。
そんな比企谷に対する葉山と先生の発言は印象的。特に先生は功績を認めつつ、比企谷の在り方を心配している。「君が傷つくのを見て痛ましく思う人間も居ることにそろそろ気付くべきだ」という言葉はぼっちキャラが自称でしかなくなってきた比企谷には耳の痛い言葉だね
考えてみれば平塚先生って早い段階から比企谷を気に掛けていた人物なんだよな。陽乃は今回の事件で比企谷の本性に気付いたのに対して、先生は比企谷の行動に驚いていない辺り早い段階で彼の性格に気付いていたのだろうか?
再び舞台に立った相模は前回よりも酷いハウリングと声。文化祭を通して彼女が成長する機会はなかったのだから当たり前の終幕
彼女の心情が描かれることは結局無かったけど、今回の件を通して何か変化のきっかけになるようなものは有ったのだろうかと気になってしまう
奉仕部では遂に机を挟んで向かい合った比企谷と雪乃。雪乃の素気無い言葉ですぐにその空気は終わってしまったけれど、第一話の頃の距離感を思えば大きく近づいたことは確かなわけで。
比企谷や雪乃にとって将来、失ったことを悔やんでしまいそうになる何かをここで手に入れられたことがそれとなく判るつくりだった。
比企谷というキャラクターは何となく好きになれないタイプだったのが難点だけど、良い作品だったと思う
比企谷の途中で言い放つ言葉がすごい正論で好きだった。結局委員長は無能なままだったし後味が悪かったのはちょっといただけない。
良い終わり方だった。自己犠牲キャラは他の作品にもいるけど、ここまで斜め下に物事を進めるキャラクターはあまりいないような気がする。そんな主人公への先生からの説教にグッと来ます。原作をだいぶ端折っているらしいので、2期はもう少しじっくり話が見れたら良いかなあ。