菊地原にとってマンガ・アニメなんて全くの専門外領域だろうにそれをおくびにも出さず全体の指揮を取る姿は立派。スケジュールに文句が出れば「死ねと申し上げている」と一括。これに似た台詞を最近冴えカノで聞いたせいか、彼女がいればプロジェクトは遅滞なく進むのだろうなと信頼してしまう
ただ、プロジェクトの中心となる松原達はどうなのかと言えばちょっと不穏な空気が…
そもそも一個の物語として成立している作品を幾つもクロスオーバーさせようとするのだからどうしたって設定に無理な部分や納得し難い部分は生じてしまう。でも無理だからと言って中途半端な出来にしてしまったら観客から承認力は得られなくなってしまう。そういったジレンマを象徴していたのが今回のクリエイターチームの空気感なんだろうね
世界観どころか対象層が全く異なる作品があり、制作陣だって絵師と漫画家に小説家、一人で執筆する作家や集団で作り上げてる雇われみたいに様々なタイプの人が揃っている
でもその不和によってクリエイターチームがバラバラにならないのは、やはり彼らにとって創作をすることやその中で藻掻いたり苦しんだりすることは楽しい事だからなんだろうね。だから八頭司だってツンデレみたいなセリフを吐いてしまうし、実力差を見せつけられたまりねだって笑顔に戻る
そういった創作者達の心意気を間近で見た颯太は何かしら思いついたようだけど…。颯太がアルタイルに見せるため考えた『酷い事』って何だろう?他の面々がアルタイルに影響するような描写は難しいと諦めている中で、シマザキセツナの想いを知っている颯太だけが思いつくアイディアってどんなものだろう?
ラストに現れた制服があざとい印象の少女はまさか恋愛ゲームからの現界?だとしたら戦力になるイメージが全く無いんだけど……