姫乃とケツァルコアトルは容姿が他よりも特殊である点やホラー映画を見ている時のリアクションなど共通点があるけれど、ケツァルコアトルが内面に抱えている使命感によって姫乃とかなり異なる存在であるという印象も受ける
姫乃が映画の影響で蛇人を怖がっていることに対して希が「今見たらなんだこんなのってなるかも」と言い、質問攻めにしたがるクラスメートに対して真奈美は「その内判るわよ」と言う。この2つの言葉はケツァルコアトルへの対応の変遷をよく表した言葉に感じられる
前回、好き勝手な妄想で蛇人に対して勝手に怯えていた姫乃達だけど、映画で見た虚像とケツァルコアトルが話す実像との差を知ることで正しい蛇族の姿を知り、街中で下手な変装をしているのを見たことでケツァルコアトルの人となりを理解したんだろうね
だからその後、一緒に服を買ったりクレープを食べたり映画を見たりできたのは姫乃達とケツァルコアトルが友だちになれた証か。
ラストのケツァルコアトルの意味深なセリフに対して希が「おお格好いい。映画みたい」と返せたのは、既に蛇族に対しての偏見が薄らぎ、見たままのケツァルコアトルを身近な存在として受け入れられるようになった事を象徴するセリフだったのかもしれないと思った