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良い

今のゴーレムとソマリからは円熟した親子関係を感じられるね
親であるゴーレムはソマリを想い、娘であるソマリはゴーレムを想う
そういった関係性を感じられる回

切り株小屋で始まるお菓子作り。親であるゴーレムはソマリのために料理を始めるわけだけど、この時ソマリにも手伝わせているのは印象的
何もかも親がやってしまっては味気ない。子供が成長できる部分も残さなくては

親が子供の為に作り、子供も手伝った粗挽き小麦のスフレ。美味しくないわけがないよね
ただ、それでも涙を流すほど美味しかったというのはゴーレムにとって驚きだろうけど。
感情のない筈の彼から垣間見える嬉しさの本流には見ているこちらまでニンマリしてしまう

歯が抜けたソマリの歯を一度は荷物になるからと断ろうとしたゴーレム。それを思い直して持っていくと決めたのはソマリとの思い出を残したいとの考えが有ったのだろうけど、それ以上に親として求められる振る舞いに準じたように思えた

ソマリとゴーレムは似ても似つかない二人だけど、ソワクからは「親子揃って」なんて言われるくらい、今は自然に親子をしている
でも、要所要所を見ればやはり彼らは普通の親子ではない
スフレを作る際の「雲になるまで」が二人共判らなかったり、歯の生え変わりを知らなかったり
それはやはり二人の関係が親子として始まったわけではないからだろうね

親子関係が成熟し、互いを想い合えるようになったゴーレムとソマリ
だからこそ、改めて彼らがどのようにして親子となるに至ったのか。その始まりが語られるべきなのかもしれない
今となってはソマリの父である自覚有るゴーレムが振り返る二人の始まり。気になってしまうね



普通

交渉材料を持っていなくてもスバルの傍にはレムが居た。それが狂気に堕ち、怠惰になっていたスバルに戦う意志を再び灯させ、交渉の席に向かわせた
だというのに突然襲い来る白鯨にレムの存在ごと奪われてしまう容赦のなさ……

こうなっては元々何の情報材料もテーブルに揃えていなかったスバルに誰かを信じさせる言葉なんて言えるわけがない
ラムだって信じないし、エミリアだってスバルの言葉を理解できない
何故なら、スバルの言葉には最早中身など無くなっているのだから

ならばとスバルはなけなしの切り札を切ろうとしたわけだけど……
魔女からしたら今のスバルから奪うものなんてない。だからエミリアの命を奪うということか……
何処までも容赦ないな、この作品

エミリアの死体を抱えるスバルの前に現れたペテルギウスに怒れるパック
彼らの登場はスバルに何か必要な材料を与えるものになるのか、それとも最後に残った命すら奪うものになるのか……



普通

全ての情報は手元に揃っているのか?とスバルに問いかけたくなる一連の話
スバルの醜態が本当に酷いね
でもそれって彼が何も理解してないからなんだろうなぁ

幾度にも及ぶ死に戻り。その中でロズワール領が襲われると知ったスバルは未来の情報を手に王候補達に交渉を仕掛ける
スバルは必要な情報がテーブルに揃ってると思っている。でも、その情報はスバルにしか見えないものだから交渉相手はスバルに取り合わない

代わりに彼女らに見えるのはスバルの人間性だけ。今のスバルの言動は相手を全く見ないものばかりで非常に自分勝手
だから狂気の沙汰とか薄汚い豚とか侮辱されてしまう
唯一スバルに付き従うレムもスバルの言葉を信じているのではなく、スバルを信じているから傍に居るといった印象

その中でアナスタシアはかなり親切だね。スバルのテーブルには何も乗っていないことを理解した上で、彼から話を引き出しスバルが交渉材料と思っていなかったものを材料としてスバルの交渉に応えた。おまけに交渉のいろはまで教えてくれる
ただし、自分しか見えていないスバルはそれを取引とは考えないのだけど



良い

競い合うあまり着地点を見いだせないように思えた山梨と静岡の対立
それが二つの県に跨るなでしこや富士山、マグロ丼の存在によってほっこりとした空気に落ち着く展開
対立して一つを選ぶよりも二つを味合う方がお得だよね
……あのマグロ丼は高すぎて中々手を出せるものじゃないけど



良い

無責任な議会を舞台とした真実と虚構の対決を前にして、紗季や視聴者に最後の情報が示される回
…その割に緊張感よりもコミカルな感じが目立っているのは意外な構成では有るけれど

紗季と琴子の回想によって語られる六花の人間性。二人が持つ紗季への印象がだいぶ異なるのは面白い
紗季は六花を恐れ関わらない方が良いと判断し、琴子は六花をコミカルに。けれど淡々と事実を中心に語る
六花への見方の違いはそのまま紗季と琴子のスタンスの違いへとなっているね

六花を過度に恐れず、かと言って過度に見過ごさず。だから琴子は一時期同居していた六花の企みを下手な憶測を交えずに推測することが出来る。
でも、六花の狙いを話している時に琴子が見ているのはむしろこの話を聞いている紗季なんだろうなとも思う

紗季と九郎の交際は既に終わっている。琴子は自分が寝ていた1時間半に何が有ったかと懸念するけど、それによって二人が復縁するとまでは思わない。むしろ紗季に六花の事情を知られても「痛くも痒くもない」と思う
まともな世界だけを見て生きると決めた人と評された紗季が九郎や六花の事情を知る意味はない

河童が恐れた九郎を見て逃げた紗季。色々思う所は有ったのだろうけど、今では九郎の隣に相応しいのは琴子だと理解している
だからここで紗季が裏側を知ろうとしたのは九郎を理解し復縁する為ではなく、彼と自分が異なる世界に生きているのだと納得する為
紗季は自分の中にある議会で九郎と自分の関係性について評決を取ろうとしているのだろうね

可能性に可能性を積み重ね鋼人を介してこの世の在り方を変えようとしている六花
秩序保つ知恵の神として鋼人が跋扈する真実を別の虚構に塗り替えようとする琴子
遂に解決編に突入する物語にワクワクが止まらないね



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