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良い

トリッシュの背後に肉の壁がそびえ立つシーンにはリアルで変な声が出たよ……

飛行機に入り込んだ異物ノトーリアス。ミスタとナランチャだけでなくジョルノまで戦闘不能に追い込み、更には肉片が少しでも残っていればそこから再生可能という非常に厄介な相手。歴戦のスタンド使いでもどうやって倒すのか検討もつかないような相手をスタンド使いとして目覚めたばかりのトリッシュは上手く出し抜いたね

トリッシュは戦いの序盤では自分は何も出来ない、逃げなければという思考回路が頭を締めていた。けど、その最中でもシートを倒す、ブローチを拾うためにゆっくり移動するなど思いと裏腹な行動が
それはトリッシュ自身も自覚しないまま戦う覚悟が少しずつ生まれていたからだろうね。傍でジョルノ達の戦いを何度も体感し、彼等の掲げる覚悟を知らぬ間に取り込んでいたのかもしれない。ブチャラティが以前使った「アリーヴェデルチ」を彼女が使ったのはその現れなのかな
だから表面的な思考では臆病になっても、根底にある戦う決意は徐々に表層に出てくる。同時にトリッシュの中に居たスパイス・ガールも見えるようになる

けれどその変化はすぐには完了しない。スパイス・ガールが見えるようになったからといって戦う決意が固まったわけではない。一時はスパイス・ガールの忠告を無視してクローゼットに逃げ込んでしまう
狭く暗いクローゼットの中でトリッシュは自分の力で出来ること、そして相手の特徴を考える。悪手に見えた行動もスパイス・ガールの能力によって違う形に変わる。終いにはジョルノ達が苦戦したノトーリアスを消滅させてしまう

クローゼットから出た時には蛹から成虫に変わるようにトリッシュの変化は終わっている。
ブチャラティはトリッシュが何も出来ないと思っているから、ゆっくり歩いてこいと言い自分の力で何が出来るかを考える。しかし、トリッシュは背面の壁を見つつノトーリアスが何をしたかを落ち着いて想像できる。だからこそノトーリアスに対して最も有効な逆転劇を披露できる
ゆっくりだけれど、同時に確実な変化はトリッシュを一人の戦士として成長させていたんだね

それにしても事件解決後のブチャラティチームの謎ポーズ、一体どういう絡まり方してるんだろう……



普通

メルティのデレ期突入が案外早かった印象。逃亡の中で尚文チームに仲間入りな感じかな

盾の勇者が白眼視されるのは王の私怨や武器を持つ他の勇者と比べて戦力にならないと見られてしまう為かと思っていたが、三勇教なんてものが存在するとは。これもう、文化レベルで盾の勇者が迫害されてるよね。
ここまで来ると何故盾の勇者を召喚したの?と聞きたくなる

自分が国の兵士に襲われても尚史の説得が失敗しても父王を信じ王都に戻るつもりだったメルティ。姉の卑劣過ぎる謀略を前にしてようやく心を変えたようで
王族らしい振る舞いと賢さを持ちつつ、どこか子供っぽさを残していたメルティ。そんな彼女が命を狙われていると知り、「戻ったら殺される」なんて発するに至るとはちょっと衝撃的な変遷。
これって限定的ではあるけれど、尚文が以前味わった「自分に何の落ち度もないのに周囲の全てに裏切られた」状況によく似ているんだよね。だからなのか、メルティを王族だから信じるに値しないと邪険にしていた尚文もメルティを守る気になる
自身の壮絶な経験から弱者の味方として活動してきた尚文。ここでもその性質は発揮されたようで

それにしてもマインがメルティを排除するためにかなり無理のある手法を採用し、それを元康が盲信し踊らされるのはもう仕方ないと受け入れているんだけど、いい加減錬や樹がマインの言ってることが可怪しいと気付かないものだろうか……



良い

並び立つ者など居ない強さを持ってしまった孤独の為に、自分の全力をぶつけられる強者を求めて地球にまでやってきたボロス。そこで出会ったサイタマは確かにボロスが追い求めた強者だったのだろうけど、ボロスの想像とはかなり異なる存在だったようで。

ボロスの苛烈に過ぎる連撃をサイタマは何度も受け続ける。しかし、それは反撃ができないから守勢に回ったのではなくて、単純にボロスの強さを味わいたかったからではないかと思えてしまう。「俺の全てをぶつけたくなった」と感慨深く言ったボロスに対して迎え撃つサイタマが放ったのは「連続普通のパンチ」。サイタマが本気の一片を見せつけたのはボロスが地球を消し飛ばすと宣言した段階になってようやくのこと
そしてサイタマが示した本気の一片は正しくボロスをワンパンで倒してしまう
それ程までにサイタマは宇宙の覇者であるボロスであっても並び立てないほどの強者だった点は恐ろしい

ならサイタマもその強さ故にボロスのように孤独を深め、強者を求めてしまうのかといえばそんな事はないのだろうな。そもそもサイタマはヒーローをやることが目的であって、強い自分になることを目指していたわけじゃない。特に今のような感情の死んだサイタマがボロスのようになる未来はあまり想像できない。彼を慕うジェノスも居るしね
まあ、第一話の夢オチのように熱い戦いを繰り広げられるような好敵手が現れればサイタマは喜び勇んで戦うのかもしれないけど、それこそ物語構造上夢物語でしか無いからなぁ



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