これはすごい。ミステリーかと思ったら、論理の底がどんどん抜けていって、倫理の底が抜けて、常識の底が抜けて、キャラクター小説の底が抜けて、最後に残るのは俺たちを優しく受け止めてくれる底の底としてのニヒリズム。ニヒリズム一元論は哲学としてはあまり深くないと思うが、ミステリーを崩していくまさに脱構築といった手つきは非常に意欲的で実験的。最終回の「伏線回収」には、超現実的な映像も相まって、他にない奇妙なカタルシスがあった。
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