久々に時間を忘れて観れるアニメ。寮長が何とも言えない表情しか見せないからか、他にない深みのある可愛さを感じる。アニメーションがめちゃめちゃ遊んでてとても楽しい。カメラワークでもなく、動きでもなく、演出(?)でもなく、アニメーションのスタイルそのものをコロコロ切り替えて緩急をつけているのが新しく感じる。
思った以上に傑作。一周しか観ていないので、演出や構成などの細かいところについては語れないが、全体として、コミカルながらも独特の緊張感の中で描かれる「このは」と「さとこ」の関係の変遷が魅力的だった。特に、5話のロボ子の回については、攻めた演出も相まって非常に秀逸。SF作品を読んだ時のような、思惟を駆動する力を感じた。シャフトは落ちぶれていない。それが知れてとてもうれしい。
これはすごい。ミステリーかと思ったら、論理の底がどんどん抜けていって、倫理の底が抜けて、常識の底が抜けて、キャラクター小説の底が抜けて、最後に残るのは俺たちを優しく受け止めてくれる底の底としてのニヒリズム。ニヒリズム一元論は哲学としてはあまり深くないと思うが、ミステリーを崩していくまさに脱構築といった手つきは非常に意欲的で実験的。最終回の「伏線回収」には、超現実的な映像も相まって、他にない奇妙なカタルシスがあった。