“ぼっちちゃん”こと後藤ひとりは会話の頭に必ず「あっ」って付けてしまう極度の人見知りで陰キャな少女。
そんな自分でも輝けそうなバンド活動に憧れギターを始めるも友達がいないため、
一人で毎日6時間ギターを弾く中学生時代を過ごすことに。
上手くなったギターの演奏動画をギターヒーロー”としてネットに投稿したり文化祭ライブで活躍したりする
妄想なんかをしていると、気づいたときにはバンドメンバーを見つけるどころか
友達が一人も出来ないまま高校生になっていた……!
ひきこもり一歩手前の彼女だったがある日“結束バンド”でドラムをやっている伊地知虹夏に
声をかけられたことで、そんな日常がほんの少しずつ変わっていく――
お金にも余裕出てきたし、、
楽器またやってみようかな....
ぼっちちゃんのキャラクターがとてもツボ。
コミュ障としてわかる~!と共感できる場面が多々ありました。
久々に楽器をやりたいなぁと思わせてくれる作品
2周した。
泣いた。アジカンの曲もう少しやってほちい
評価 SSSS 98点
久しぶりに強いアニメ。
あまりに面白すぎて結束バンドの一員になるべくキーボード買ってしまった。
キャラも音楽もストーリも完璧。
なんとなく「地味な主人公が勇気を出してバンドに入り、努力や熱意によって周りに認められていく」みたいな内容を想像したら、全然そうじゃないのがこの作品の面白いところ。
主人公の陰キャやコミュ障は欠点ではなく個性として描かれています。陰キャならではの奇行やコミュ障あるあるをアクセントに、それを面白がりつつ受け入れてくれる懐の深いキャラクターたちの存在が物語を進めてくれる。だから主人公は割と流される系なのも見ていて面白い。自身の奇行で周りを翻弄しつつ、自分も周りに翻弄されてるドタバタ感が飽きさせない。
ただし、後藤ひとりが陰キャの一言では片付けられないほどに負の側面が強いので、見る人を選ぶ点は否めない。ネガティブな人が苦手ならもちろんのこと、自分自身が陰キャでトラウマがあったり、陰キャの心理が理解できない人は不快に感じるレベル。実際、この作品に対する否定的な意見を見ていると、この陰キャ描写が嫌い・おかしいというものが多い。自分も見ていていたたまれないシーンがいくつかあった。ただ、それは好みの問題でしかないし、そんなキャラが実はギターが上手いというのがギャップとして生きてるのでマイナス評価はしなかった。
絵柄のせいで萌えアニメの印象がありますが、きららアニメにしては内容は割と正統派路線だと思います。安易な萌えや百合に頼らず、純粋にギャグと話の面白さで勝負している。専門用語やライブハウスのルール、バンドあるあるのネタも豊富。実在する楽器なんかも登場するので、バンドやってたらより楽しめる作品なんだろうと思う。
作画が非常に丁寧で、これがまぁ良く動く。ライブシーンのカメラワークとキャラの動きは必見。ギャグシーンも変顔はもちろん、作画を大幅に崩したり、突然実写のストップモーションになったり、CG使ったりと遊び心満載。キャラデザのけろりらさんの絵柄も大当たりで、アニメ向けにより魅力的に描けている。
他にも各シーンを常に最適解で盛り上げる演出、それに応える声優の演技、作品の世界観に合った劇伴、豪華アーティストによるオリジナル曲、どれを取っても高クオリティで、非の打ち所がない。特に最終回のエンディングを含めたオリジナル曲の数々は良曲揃いで、ライブシーンはいやが応にも盛り上がる。劇中では高校生が作曲してることになっているので、プロ顔負けのクオリティはさすがに不自然ですが、そこはアニメの盛り上げを優先した判断だと思う。
1クールという限られた枠の中で作品の魅力を最大限に発揮するために、思いつくことは全部やってやるって感じのスタッフの気概を感じる完成度。2022秋アニメ覇権の筆頭。好みは分かれるが、個人的には文句無しの神アニメ。
2期も楽しみにしています…
ぼっちちゃんが覚醒するのがヒーロー漫画みたいで素晴らしい。
そしてぼっちちゃんの血がにじむような練習過程(多分)と、いるはずの対バンたちを描かない演出は面白い。
そのおかげでぼっちちゃんに感情移入できたんだと思う。
ぼっちでギターがうまい女の子が主人公。最後までぼっちは克服できなかったけど、それが良い。登場する曲が全部良く、ライブシーンの熱さは手に汗握る。
久しぶりにハマった(私にとっての)良作。
細かい描写やキャラクターについては省くが、全体を通して「ロック、こわくないよ」という雰囲気を感じた。
(現実には結束バンドみたいなかわいいバンドだらけなんてことはないが。)
ロックなんて難聴どんとこいな陽キャ向け音楽だろと思ってましたゴメンナサイ。
アジカンも昔よく聞いていたのを思い出した。音量と苦手なドラムに注意しつつもたまにはロックに耳を傾けてみようかなと思えた。
細部まで作りこみがすごい。
アジカンを小さいころから聴いていたからラストのエンディングで流れたときは泣きそうになったし、下北沢スターリーのモデルになってる下北沢SHELTERも自分が初めて好きなバンドを観に一人で行ったライブハウスだからエモい。
ドラムを叩く身として結束バンドはコピーせざるを得ない。
8話のライブ本番一曲目でドラムもたついてるの見て当時のフラッシュバックがッ、、、、、
まあ、ライブは楽しめれば良いんだよ~、、、、
話の構成、サブタイトル、曲の入れ方や、随所に見られる演出や描写の細かい点からも丁寧に作られていると思う。
自分は単行本派だったけど、アニオリのちょっとした自然な改変も面白さを付加するスパイスとしていい味が出ていたように感じた。
また音楽文化に対する造詣もよく、実際に存在するクラブハウスや機材を使用したり、ラジオやスペシャルで実際に機材を触ってみたり、最終話で全曲が公開されると同時にアルバムの配信を開始したりとマーケティングの視点からも妙が光る。00年代下北系の面々を音楽に据えながら、アジカンをこれだけ擦っておいて最後に出してくるこの出し方よ…
ファンメイドコンテンツの活発さなど、現代のこのコンテンツに溢れた時代においても、アニメの枠を超え一つの文化として後世に残したい良作だった。