サービス開始日: 2018-02-12 (2474日目)
メルヘン・メドヘン 6話 までみたまとめ。
個人的思い入れが強くなってしまった作品なので、自分なりに思ったことをまとめてみることにした。
亡き母達からの継承
葉月と静はお互い映し鏡で共通点が多い。
母が亡くなっている
亡き母の原書を受け継いでいる(葉月に関してはハッキリとは提示されていないけれど多分)
更に
"亡くした母"との良い思い出が関係する物を心の拠りどころにしている。(本とハンバーガー)
そして二人とも「人との接し方がヘタクソ」
2話でその二人がファストフード店で有子さんを交えて団欒する。(その後、お互いに相手を傷付けたと思い、二人のその性格故に上手く和解できず距離をとってしまう)
ここからは想像と推察。
静の母が、ハンバーガー店で穏やかな様子を見せたのは、母自身も良い思い出を持っていたからなのではないか。それは葉月の母や学園長達との物ではなかったのか。
そう考えると、あのシーンは結構センチメンタルで運命的な物に思える。面白い。
原書の書き換えについて
葉月と静の継承した"原書"は母からの遺産でもあり呪いでもある。特に静に於いては呪いの側面が顕著。
葉月は単なる"継承"を拒否して、学園長から聞かされた前契約者の願いや、家族から学んだ労り合いの気持ちを織り込んだ自分なりの目標、望み、生き方を強く願った結果、原書の書き換えを果たした。
葉月と静が鏡映しならば、そのうち静も何らかの原書の書き換えを行うと思う。但し、静は母の偉業をなぞりたい旨の発言があり、既に"呪い"となってのし掛かっているので、そう簡単では無いだろう。
童話・お伽噺はユング派の考え方によると、自己実現の過程と読み解くことができるそうなので、原書の書き換えはある意味、お仕着せの生き方を拒否して新しい己の道筋をつける作業のようにも見える。
多分、原書との契約が切れたら原書は元に戻ると思う。本を手にした人それぞれの望み生き様を受けて書き換えが起こるのだろう。
最後に6話、勝負がついた後、葉月と静、有子の三人の語らいが2話ファストフード店での団欒と重なる描写だった。
この後、どんな成長が用意されているのか、楽しみ。