名門デリコ家の貴族であり、将来を嘱望されている《血盟議会》のエリート議員 、ダリ・デリコ。
吸血種たちの最高統治機関である《血盟議会》からある任務を命じられるものの、ダリはにべもなく断ってしまう。業を煮やした同期議員であるゲルハルト、ディーノ、エンリケが説得に向かうと、そこには自ら幼子をあやすダリの姿が。一方巷では、吸血種を狙った謎の連続殺人事件が発生。その黒幕と思われる反社会組織《ペンデュラム》と、ダリの間には、なにやら過去の因縁があるようで……。
『血と誇りにかけて、任務と育児の両立──成し遂げてみせようではないか!』
吸血種の貴族たちによるノブレス・オブリージュ育児奮闘記。
壮麗なゴシックワールド×誇りにかけたドタバタ育児は、
果たして両立することができるのか!?
導入の説明的な部分だけ引っかかってスムーズに観られなかったけれど、他のメディアで長く展開されていてその説明が必要だったようだからそこは仕方がないかな。
塗り方やキャラクター・デザインが他では観たことがないような強い個性があって良かったし、その画でイケおじ達がわちゃついてるのたのしかった。
貴族たちが平民やダンピールを蔑みながら身内を助ける場面でだけnoblesse obligeという言葉を持ち出しているのはかなりグロテスクな世界だし、そういう歪みが表れた言動が端々に見えるのだけど、それがTRUMPの安寧を保つ使命を負う者の責務故ということが感じられるような終盤だったのでまずまず納得は出来たかも。
原作未読。本の挿絵の様な絵柄がそのまま動く。背景の家や町並みがゴシックな感じもとても良かった。一方子育てをしつつTRUMPの安寧を守るという展開は、子どもたちが活躍する場面が少なくなってしまったかという印象。しっかり人質としては物語には絡んできますが。決着後の未来の記憶の夢は良かった。
舞台「TRUMP」シリーズの派生アニメ
初めての試みとして制作され、内容としては「グランギニョル」の続編という立ち位置
シリーズ履修者に精神ダメージを負わせる内容に仕上げた結果として、詳細な説明なしにキャラや用語を次々出してシリーズ初見を置いていってる印象は正直否めなかった
舞台シリーズへの誘導が……ろ、露骨……!
作画は危うい場面はあれど大きい崩壊もなかったし、新規キャラクターも魅力的だし、音楽も相変わらず耽美でよかった
ここからTRUMPのアニメ化するなら評価がまたガラッと変わりそうな気がする
……ので!TRUMPのアニメ化お待ちしてます!
◆シリーズ履修者としての感想
贔屓目を無理やりなくして評価した結果、辛口になってしまった
自分にとって近々の作品がヴェラキッカということもあって、思ったよりも穏やかに進んだので「そこまでじゃないかな」と思った自分をね、ちょっと殴ってやりたいですね
ジュラスの正体が明かされた辺りから悲鳴ばっかり
特に終盤にかけては本当に結構なことやってくれやがりましたわ
グランギニョルのときも思ったけれど、独立した作品として出来上がっているのにも関わらず、他の作品を見ていることで見え方や感じ方が変わるのがシリーズの醍醐味であり悪趣味な作りだな、と
ここからアレになんの人の心がないよォ~~~!!!
72点
演劇から始まった作品群の、アニメ担当。アメコミヒーロー見たく、原作知識をそれなりに要求されるっぽい。
最初に事件から始まるけど、推理物やサスペンスと思ってはいけない。多分、育児と仕事の両立に頑張る格好いい男を愛でるジャンルだと思う。(CGDCTの逆版?)
ただ、貴族側の登場人物が全員無能すぎないか? と思った。
事件の解決を依頼され、その結果が
「拠点の2つを燃やされる」
「幹部が2人死亡」
「最高幹部や子息が誘拐される」
「最優先保護対象の暗殺実行に成功(殺すことに失敗)」
と、この未来(13話に続きの夢があるけど、演劇にもある)でどうすれば今の立場が維持出来るのか想像が不可能なくらいに大失敗の連続。
正直、推理物やサスペンスの要素をもうちょっと頑張ってくれたら、もう少し評価が上がったと思う。
★★★★☆☆☆☆☆☆
rated on myani.li
TVアニメ『デリコズ・ナーサリー』育児日誌
1~6話総集編
TOKYO MX / BS11 / 群馬テレビ / とちぎテレビ
10月10日 00:30 -
Episode.06 再放送(副音声オーディオコメンタリー付き)
MBS
10月6日 04:00 -