「僕らの願いは、12年前僕らの願いを叶えるために死んだ神様(アイツ)の復活ー」
神様を決める殺し合い「カミエラビ」は小野護郎(ゴロー)の消滅とともに休止となった。
それから12年が経ち、当時の出来事は集団幻覚事件として世間で認知されていた。
皆事件があったことは覚えているものの、その中心にいたゴローのことは存在すら覚えていない。
小学生の小野螺流(ラル)は、母親すら存在を否定する兄、ゴローのことを唯一覚えており、彼をどうにか復活させたいと願っていた。
一方、同じ小学校に通う佐々木依怙(エコ)は個人的に12年前の事件の真相に興味を持ち、謎を解き明かすためその中心に存在したはずの人物を探していた。
そんな中、神様を決める殺し合い「カミエラビ」が再開される。
ラルとエコは戦いに巻き込まれながらもゴロー復活に向けて調査を進める。
そこでかつてゴローと共に戦った仲間たちにも会うが、皆それぞれ状況が変わっていて…。
12年間のそれぞれの苦悩や想いを描きながら、世界の秘密に迫っていくシリーズ完結編。
「カミエラビ」とは何なのか?誰が何のために仕組んだものなのか?
神様が復活する時、その全てが明らかになる――!