文句なしの神回ってやつだね
本日の夜実況。
良くも悪くも伝説化した「8話」。無印「ふたりはプリキュア」は確かに、8話の前と後ではっきりと分かれている。
ほのかはコミューンを一旦なぎさに預けたが、前々回に石の番人にもらった「手帳」は手元に残り、これが二人の関係をつないだ。「藤Pとほのかは幼なじみ」という事実がわかったのは前回。ここまでの回の巧みな構成に改めて気付く。
「おばあちゃまはきっとミップルと知り合いで、プリキュアのことも少し知っているだろう」
これは自分の脳内設定に過ぎない妄想だけど、そのつもりでこの8話を観ると、ほのかとなぎさについて会話するシーンが味わい深い。
いやぁ、この回本当に素晴らしい。何が素晴らしいかっていうと
「相手のことを全く知らない、けど手帳を通じて知ることが出来た。全くわからないと思っていた相手だけど、わかってくると自分とは違う常識、ロジックで動いていること」
を踏まえた上で
ほのかから、なぎさに、アプローチしている点。
なぎさは、良くも悪くも感覚派なので、ほのかに対して気持ちは理解したがどう動いたものかと、柄にもなく頭で考えて手をこまねいている。
しかしながら、ほのかはロジカル思考なので、もちろん感情という葛藤はあるけれど、自分が正しいと思った・おばぁちゃまの言葉から、なぎさを「大事にしたいと思った相手」だと自覚できたからこそ、自分から話しかけに行ったんですよ。その勇気たるやプリキュアに相応しい力です。
そんで、気持ちが通じあえたから、なぎさも「ほのか」と呼び返すわけですよ。友達になった瞬間です。もうさ~、素直になれたと言葉で書くのは簡単ですが、この葛藤と、手帳という設定をうまく使った脚本・演出が本当に素晴らしい。ブラボー。神回に相応しいお話です。
ただ、もちろんいきなり見せて響く話ではない。
8話から、というより、8話「まで」見てというお話である。
プリキュアとして、利害関係が一致する中、友達という言葉は交わさずとも、どこかそういう通じ合ったものを感じていたほのか・なぎさの元に走る亀裂、というのが前提であるからこそ映える話なので
今日は「プリキュアの日」だったので、プリオタの必須科目のような回を改めて視聴。
この回はファンに持ち上げられ過ぎと、常々思っていたけど、改めて観るとやはりよくまとまっている。名前呼びというオチまでの流れに無駄がなく、すごくキレイ。
他シリーズではメンバーが揃った時点で本編が始まっているのと同様、無印は互いを信頼して真のバディとなるこの回からスタートと感じる。
良回だし、節目の重要回だけど、プリキュアを知らない人にいきなりこの回を見せるのは違う。
なぎさが言った様に、成り行き上コンビを組んだ1話の経緯から始まり、ここまで順番に観てこそ意味がある。いつの間にか、互いに大事なパートナーとなっていたふたり。そのことに気付かせてくれるのが、お互いの家族というのが暖かい。
戦闘中の言い合いは夫婦喧嘩のようなもので、観ていてニヤニヤする。その仲の良さを裏付けるかのように、息もぴったりのマーブルスクリュー。
ところで、よく知られている通り、この回には「手帳」の販促という一面もある。
この「手帳」、営業面ではどうだったのだろう?
最後に仲直りして「なぎさ」「ほのか」呼びになる所で尊みを感じた
神回
最後のなぎさが呼び捨てして「いこっ」と切り出す所、泣きそうになるんじゃあ
おばちゃんになぎさとあってた時はいつにない笑顔だったよと言われたシーン、ほのかはなぎさと友達になりたい気持ちに気がついたのかな。逆になぎさは改めてほのかは自分とは大分違うなと思ってしまって距離作ってしまってる。
前回からの続きで藤村先輩とほのかの仲が気になってしょうがないなぎさ。
そんな余裕のないなぎさにほのかが余計すぎるお節介をしてなぎさがキレて元々あった溝が決定的になってしまった。なぎさがいままで胸のうちに秘めていた「違う世界の人」と思っていた感情を暴露してしまった格好にもなってほのかは大分傷ついただろなあ。
「あなたなんてプリキュアってだけで、友達でも何でもないんだから」は当時は中々強烈だった。
しかしお互いやった事を気にしたり仲直りしたいと思って行動したり結局は仲良くなりたいんだろうとw
プリキュアになったシーンでの喧嘩はいままでの他人行儀がなくなってきてある意味ほほえましい。その後の交換手帳見でもある意味悪口言い合ってるんだが、そこにもう嫌な空気はない。
そんな紆余曲折あったあとの最後の堤防シーン、お互い言い出しにくいところで切り出すなぎさが本当に好き。
(うーん、いつも以上に文章がまとまらん)