どちらかを決めるというのにどちらにも付かない部員が殆どだった事が部内全体の空気としても見えてしまい。第三者として見たら明らかに差のある演奏だと思ったが。
なんだろこの投票。
空気に当てられて練習頑張ってるだけで、部員達の内面は最初と何も変わってないんだなぁ…。
私情のみのリボン先輩の方が、拍手しなかった人達より好感持てる。
一方「おおきく振りかぶって」の三橋はマウンドを譲らなかった。エゴを突き通すのはかなり気力が要るんだろうなあ。そういう意味ではリボンも辛い立場だったと思う。好きになれなかったけど…。
深いな、このオーディション。
滝先生は二人の音楽を聴いて選んだのだから、文句言っている生徒にも音楽を聴かせて、かつ誰が誰に拍手したかも分かるようにした。で、投票者自身が音楽で判断しているか、逆にそれこそ生徒自身の贔屓で判断しているかをオープンにした。
(先生の判断が贔屓だと批判した人が、まさに贔屓しているという反論ですね)
アスカは自分の行動が他の部員を流させてしまうし、自分が拍手しようがしまいが、香織が納得するかが重要だから拍手しなかった。
拍手しなかった部員は、後々の部内対立を危惧して判断できなかった。心情は香織、実力は麗奈、保身は自分かな。
(瀧先生の判断したことへの批判をここでも一蹴、選べる機会で何も選べないのだからもう何も言えないよね)
2対2の同数だったから、最後に当事者自身に決断させることで、全員納得したという形を取らせた。
(去年、学年の差で選ばれなかった香織自身が、実力で勝負したいと挑んだ以上、麗奈との実力の差を感じ取ってなお自分がやりたいとは言えないものね)
うーむ、深い。でも、この部ホントに全国いけんのか!?
部員たちの拍手が若干ながらかおり先輩押しになるとは意外だったけど、その結果を彼女が辞退することで何とか丸く収まった形か。予想と違った結末だったけど、意外と悪くなかった。
ものすごくドロドロしたオーディション