映画ハピネスチャージプリキュア! 人形の国のバレリーナ
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    予備知識無しで見て堀江由衣さん出てきて椅子から転げ落ちたフアンです。
    ともあれ、素晴らしく面白かった。TVシリーズが少しアレなところがあるので大した期待もせずに見たが、素晴らしく面白かった。
    内容、明らかに子供向けではないと思うが、ラブリーのすべてを包み込むビッグな愛でつむぎちゃんを抱きしめるシーンがとにかく素晴らしく、ハピチャの映画ならではの味わいが出ていたと思う。
    開始1分でいきなりフォーチュンが知らない必殺技を出してきてびっくりしたが、ハピチャは手数が多いシリーズだったから技の一つも生えてくるなぁと納得したw

    全体
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    堀江由衣さんの誕生日を祝う鑑賞。
    キュアマジカルへのお祝いは別にする予定なので、もうひとつの出演作をチョイスした。
    プリキュアの敵のうち、今まで「憎い」とまで思った敵はブラックファングとダルイゼン、エリシオぐらい。今作で登場するのは、そのブラックファング。

    「プリキュアは誰のことでも幸せに出来るのか」という、とても重いテーマ。
    ブラックファングという敵を倒したことによりつむぎが元通りに踊れる様になり、ひいては「幸せ」を取り戻したことについて。結論の出ない問題とはいえ「安易な結末に逃げざるを得なかったのか」と、最初は残念に思った。

    しかし、この問いにも答えている。いや、答えようとしているということに気付く。それは即ち、「幸せとは何か」という再定義。
    ヒントはジークが持っていた。つむぎが人形たちに見せた踊りも、他愛のない話も、人形たちを幸せにしていたとジークは言った。そば居る誰かを幸せにすることは、巡りめぐって自分自身を幸せにするということだとジークは言っていたのではないか。誰かに愛を与えれば自身にも新しい愛が向けられ、直面している不幸とは別の新しい幸せが生まれるのではないかと。
    プリキュアの価値とは、戦って敵を倒すこと以上に、皆の友達であり続けること。つらい現実にも共に立ち向かう「永遠のともだち」であること。

    正解のない問題ならなおさら、相手の幸せを願い、何が出来るかを一緒に考えてみよう。少なくとも、友人としてそばに居よう。
    めぐみにそう言ったのは、ハピネスチャージプリキュアの仲間たち。かつて「ハピネスチャージプリキュアには入れない」と言ったゆうこの言葉は、この主張を一番雄弁にめぐみに伝えていたと感じた。まったく熱い。

    これは想像だけど、成田さんはハピネスチャージプリキュア!やこの「人形の国のバレリーナ」を、ご自身の集大成と位置づけたのではないか。
    「永遠のともだち」プリキュアを書き切ったと思えたからこそ、成田さんは現場の一戦を退いたのではないかと。

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    上映会イベントで一度観て、その後YouTube配信で再視聴。歴代秋映画でかなり好きな作品。ストーリーもいい、作画も可愛いしクライマックスで流れる「勇気が生まれる場所」も神曲。
    ひめのときめきから失恋までがコミカルで面白いw
    踊りが好きなつむぎを踊れなくしておいて、自分がプリキュアに倒されない限りドール王国で踊り続けることができるからと依存させ、騙していたことがバレるとつむぎもプリキュアを騙しただろと責めて、このボ卿…じゃなくてブラックファングがもう外道すぎてさすがのハニーもお怒りですよ。
    「みんな幸せハピネス」は綺麗事、とつむぎに突きつけられくじけるめぐみだけど、ではどうしたらつむぎを幸せハピネスにできるか、めぐみなりの答を出そうとしたのがよかった。辛いこと苦しいことはなくならない、でもそのうえで幸せを諦めないとする姿勢は次作のGoプリにも通ずるものがあると感じた。

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