原作とコミカライズ既読。
原作の描かれた時期からすれば当たり前なのだが、むせかえる「ゼロ年代アニメ」感にクラクラ。視聴者を置き去りにし、「花」「教示者(エノーラ)」「世界を穿孔せよ」など固有名詞を出しまくり進んでいく1話のノリ、令和の若い子には通じなさそう。
原作は固有名詞そのものが壮大な伏線になっている、という小説だからこそできる構成だったのでアニメ化には不安があったのだが、「専門用語が出る度に、画面に『その専門用語の読み』が出てくる」という荒技すぎる解決策は絵面が面白くて笑ってしまった。
各キャラのビジュアルは基本的に解釈違いはなく安心。だけど、ベルのデザインはやっぱ文庫版のキム・ヒョンテ版が一番しっくりくる。
一番驚いたのはOP。「あの演出」をやったってことは最後まで駆け抜けてくれる、と信じていいのだろうか。コミカライズ版は一巻の部分で終わってしまったので、アニメには最後まで走ってもらいたいところ。