サービス開始日: 2017-04-09 (2769日目)
楽しいアニメだった。
やってるネタは下品だったりすることもあるけど、結局楽しく見せる力が大きいんだなあと思った。
そこが肝心なんだな。
時代を問わず、やりたいことはわかる、わかるんだけど・・・残念だったね・・・みたいな気持ちにさせられるアニメというのはあるものなんだなあと思った。
そういう意味で甲鉄城のカバネリを思い出した。
ダンクーガが出てくるのが単純に遅い、一話完結のどうでもいい話が一生続くだけの構成、打ち切られたんだなあ・・・という終わり方など、ストーリー面は擁護しようがなく。
ロボットはカッコイイんだけど・・・。
武本康弘さん目当てで。
かなり面白かった。古典部の4人の日常芝居だけで幸せになれる感じ。特に奉太郎とえるのいちゃつきは毎度毎度ニヤニヤしてしまった。
美少女と謎解きしていくアニメかーくらいに思ってみていたら(その時点で十分かなり面白いんですが)、こいつは俺かみたいな(自分では決して言いたくないような)ことを言うキャラがいて結構刺激的な視聴体験もなり、こてんぱんにされた。
佐藤聡美さん、気品があり、存在感があり、それでいて威厳のようなものはなく、むしろ周りにプレッシャーを与えることなく穏やかさというか安心感と言うか、このアニメを何一つ警戒せずに気楽に見ていられるその土壌になっていたような気がして、でも要所要所で本来備わっている風格を見せる、みたいな、こういう絶妙なコントロールが出来る役者さんってマジですげえなあって思いました。ちゃんとお嬢様・お姫様が演じられる人なんだなと。
大橋誉志光さん目当てで。
群像劇って感じで結構楽しく観られた。老若男女ヤクザやニートから常識人まで揃っていて。みんなそれぞれ好き勝手に生きてるって感じはした。
なんか、えっ、助かるの、あっ、助かった・・・みたいな感じで最終回あっさりとハッピーエンドになって、良かったねーって思ったけど、以前の自分ならここで文句言うんだろうなとか思った。
それはそれとして最終回の雰囲気全体的に結構良かった。
何が良いのか良くわからないけど嫌いじゃないかなみたいなアニメ。
よくわからないアニメが好きでしかもよくわからないままにされっぱなしというかよくわからなさそのものが好きというところはあるので、そういう意味でこのアニメもその条件に引っかかってるかも感はあるかもしれない。
はなかなちゃん、ゼーガペインとラストエグザイルは好きですけどみたいなつまらないことしか言えないし、お芝居固まってからの彼女は好きかと言われるとそうでもない、でも嫌いというほどでもない、みたいな微妙な位置なんだけど、このアニメのはなかなちゃんは全然抵抗なくするっと自然に受け入れられたのは何なんだろうとは思っている。
同じような話で何故か沢城さんもこのアニメに関しては全然抵抗なかった。
あと終盤のあしゅみしゃんがクソ叫んでておもろかった(笑うところではないが)。
すごい良かった。
MVP選ぶとしたら田村睦心かなという感じ。
何というかこう、独身メガネOLを演じるというだけにとどまらず、視聴者をこの世界に引き込むとか心を開かさせるとか距離感を縮めるとかそういう役割を大体全部こなしてた感があった。
まずこの人ありきだなと思うしこのアニメを観たいと思うとき、このアニメを観たいとはどういうことなのか、何を観たいということなのかということを掘り下げていくと田村睦心にたどり着く的な。
それが主人公の役割だろうと言われたらそうなのかもしれないけど。
いやまあみんな良かったんだけどね。いつもどおり長縄まりあちゃんはクソカワだったし。
MVP選ぶならって話ね。
あ、そもそも武本康弘目当てで見たんだった。
忘れてた。
そういう意味だとやっぱりこの人の作る日常ギャグの映像の雰囲気とか空気感とかリズムとかが本当に好きなんだなと思った。
そう、リズムだな。リズムのとり方が好きなんだと思う。特にリズムっていう話。
観ていてほんとに楽しくて引き込まれてしまう。
それに確信が持てたのは良かった。フルメタばっか観ててもね。