主要な登場人物は、おおむね既視感がある。
「学園もの」「日常系」といった傾向をもつ
先行作品が定評を得て、
類型の企画が業界内外で容易に通せるところまで
路を拓いてくれたおかげで、世に出せた作品。
要するに業界のパラサイトである。
褒めるところはどこにも無いので、分析などはせず
滑稽なセリフを聞き流すのが妥当な鑑賞法だろう。
神戸家をめぐる騒動は一段落した。
後日談、大助と加藤は異国でアドリウムの捜査をしているもよう。
「ブロンクス」というのはニューヨークの地名だな。
国外は警視庁の管轄外だし、捜査の許可は出るのか?
…ああ、両国の体制を懐柔できる財力があるから可能なのか。
同僚のセリフから察するに、両名の部署は変わっていないようだし
職場を空けて、とやかく言われないか?
ああ、自家用飛行機呼んで、マッハで飛んで
アメリカから日帰りできるから問題ないのか。
調子狂うな…
主要人物のやりとりが噴飯ものなので、この回だけ記述。
この手のカードバトルゲームは、
対戦相手と同一のデッキを構成するために必要な手駒が
各プレイヤーの手札にあるとは限らないので、
ほとんどの状況で対等な条件のデュエルはできない。
現行ルールでは、これを容認しているので
手札によって有利不利があることを前提にした試合となる。
黒衣をまとったライバル風のデュエリストが
過剰なデバフを備えたカードを使用したことに対し
「たのしくデュエマしろよ」と主人公は非難したが、
あのカードは公式が配布している物。過ちは公式のほうにある。
黒衣のデュエリストに主宰者が仲間にならないかと
誘いをかけたとき、報酬の話が出る前に拒絶で即答したのは
選択の余地がないことだからだ。
不公平なルールが露呈するような試合を派手に演じたことから
既存の体制の破壊を目論んでいることは明白で、
最初から両者は敵同士なのだろう。
このことを主宰者が理解できているのか気になる。