ムービーになってる事の回収とか、素直に気持ちを伝える事への再チャレンジとか、高所恐怖症のぶり返しとか、物語の構造的に上手いと感じる所は確かにあるんです。でも、①テレサの写真を見てあそこまで感傷的になる理由が、我々視聴者にはあっても部員達にはない気がする。つまり部内日常描写が下手で不足していると思います。②クライマックスに向け盛り上がる展開なのに、「馬鹿だよな」「馬鹿じゃねぇよ!」のやり取りとか、爺ちゃんの「心の雨は止んだかい?」とか、クッソダサい台詞が目立つ。このアニメ、タイトルセンスはまだしも台詞の全てが安直すぎ!
シン・タヌキ…。素晴らしい絶望感の演出。何だかんだ30分後には鬼太郎の勝利なんだろうと思ったら、どんどんヤバくねぇか?と思ってきて、最後には絶望的な総理の2つの意味で救いようのない言葉に鬼太郎が石化……あれ、これ『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』じゃね?
このアニメ、多田くんとテレサの恋愛模様自体は決して悪くないと思うんです。王道というかテンプレ固め感は否めないけど。だけど明らかに、明らかに「描写不足」かつ「先輩&委員長と妹&犬後輩の恋愛回全く不要」なので、構成がおかしいと思います。あの恋愛回2話にメイン二人のエピソードをほんの少しでも入れておいた方が絶対良かった。
今期鬼太郎が最も賛否両論を呼んでいる点は、あまりにもコケティッシュに変わった猫娘の造形である。実際毎週のようにTLには「猫姐さん可愛い」の声が。そしてその点の悪い部分が目立ってしまった回だと思う。今の時流に媚びているのか、砂かけばばあが男同士云々で顔を赤らめるのも、今回のテーマなら絶対不要な描写。しかしそれだけで終わらないのが、混浴でちっとも顔色を変えない鬼太郎(cv沢城みゆき)をしっかり映している所である。あそこで鬼太郎が変に狼狽えてたら流石に見ていられなかった。
「人間には労働基準法が適用されるがカッパには適用されない」という社長の言葉を聞いて、Twitterでは「俺、カッパだったんだ」という嘆きが見受けられる。これこそ制作陣が望んでいた展開で、インタビュー(https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1526618588) でも答えている通り、ゲゲゲの鬼太郎のアニメは「時代に合わせて作ったというよりは、今の日本人のどこに妖怪が潜む闇があるんだろうっていうことを追求したら、結果的に時代映す鏡になっていっている」コンテンツなのだ。
鬼太郎は次回予告のミスリードが非常に(特に子供向けアニメとして)上手いと思う。子供達の「え、こうなっちゃうの?」という声が聞こえてきそうだ。今回の場合、悪い妖怪は鏡じじいではなくがしゃどくろというオチでしたが、次回予告で見せる映像が良いからそこか驚きとしてちゃんと活きている(勿論ある程度作品を見慣れている人にはバレバレだけど)。そして二人のセクハラじじいにはっきりとNOを突きつける猫姐さん最高!
恋愛模様は王道を行っている…というかテンプレをなぞっているだけだよね。女の子に傘を貸して雨に濡れて風邪をひくとか、ついその寝顔にキスしてしまうとか、やりつくされた展開。そこを各キャラの個性や些細なやり取りで少しずらしていくのがこれからのラブコメのすべき事。王道だから良いってもんじゃない…という事も分からずに、オリジナル作品作ってるんじゃねぇよ。
正直わかりきっていたテレサと多田くんの恋模様ですが、テレサ→多田なのが『月刊少女野崎くん』スタッフの作品っぽい。しかし多田というキャラクターの掘り下げがもう一段階欲しい。テレサが惚れるきっかけははっきり明示されてたけど、他のキャラがあれだけ多田に盲信するのは何故? あとやっぱりギャグがネタ切れ過ぎて繰り返しになっているのは正直キツイ。
ネタ切れか…と思ったらハウス・オブ・カードとHEROESに笑ってしまった。能登麻美子さん、好きな声優なので製作陣は俺に謝ってください。
コックピットにしか居場所を見いだせないスバル。しかし安住の場所を手に入れるにはデュランダルの居場所を見つけなくてはいけない。この矛盾、まるで4年になった瞬間に居場所を探す事を強要される大学生のようだ。
五右衛門のギャグくっそ滑ってたのがもうすべてを表している。先週褒めたのに…。雑破業脚本、正直ルパンに合ってないよ。まさか過去の回想これだけで終わらせるつもりじゃないだろうね。流石にそれだったらドン引き。雑とかそういうレベルじゃない。信じてるよ…。
今フジ月9の『コンフィデンスマンJP』を1話だけ見て、超辟易としたんだ。要は『スティング』をやりたいんだけど、最後あれも仕掛けだったと言えば良いと思ってるのかしらんけど、何でもありになってしまってて酷かった。正直アルベールとのラストバトルにもそういうの感じてしまった。五右衛門のスマホに関するギャグは古いけど面白かった。
導入としては面白い。しかし絵画の贋作云々の展開はPART4の「モナリザを動かすな」の方が100倍面白かった。…今考えたらPART4はタイトルセンスも今期の数倍良かった。だけど、前回のゴミみたいな昭和ノリがなくなったのにとりあえずホッとしてます。
怖いのは勿論、恐ろしいのは当たり前…というぐらいに高クオリティを追求し続ける6期鬼太郎。毎回高齢の幽霊電車でも、時事ネタをしっかり入れてくる上に、いじめ→パワハラの連鎖をしっかり描写している。マジ子供向けアニメとして100点ですよ、今のところ。
昭和のバカコメディをルパンでやりました…。いやいや、それはそれでいいんだけど、だとしても酷い出来じゃないですか? こんなに酷い演出、脚本は、わざと作らないと出来ないでしょう。だから計画通りなのかもしれないし、次回予告を見ても今後はアンソロジー的な一話完結をおりまぜる気なのかもしれないけど…だからといって同情は出来ても擁護は出来ません。
前に「エヴァの再解釈アニメじゃね?」と言った俺の言葉が当たりつつある。まさか宇宙戦争を舞台にしたアニメで「もうちょっとお母さん もうコンセント抜けたじゃん」をやってくれるとは。最後のどんでん返しは…世界一どうでもいいどんでん返しでしたね。
やべぇぞこれ…「リメンバー・ミー」で出来なかった事を30分でやりやがった。というか本当に30分なのか? 演出が優れていればこれだけ詰め込めるのか…。
本作、この手のラブコメに必要なシーンを詰め込んでいながら、無駄なシーンを排除しようと心がけている所が非常に好感触です。次からも期待できます。宮野の一人舞台でしたね。
成る程、EPISODE Ⅰ…。心の底から安心しました。実際、ルパンが生きてたなんて! って驚いている視聴者なんて皆無だろうしね。だけど見所は、とっつぁんの「今の俺は麻薬担当だからな!」だけでした。
10分に満たないアニメ。出演声優は石川界人、諏訪部順一、遠藤綾、櫻井孝宏。石川以外は1~2言。これが常識になりつつある。恐ろしい。塩気が人間に一番必要だという事が分かった。
今回は本当に怖かった。前半で陽気なギャグを飛ばしているカミナリが人を殺す事になるその過程が恐ろしいし、殺されるのが女性記者というのも何とタイムリーな。そしてねすみ男が社会にも鬼太郎にも断罪されず、彼を最後に罰するのは綺麗な女性キャラを殺されて怒るオタクという…。まさか猫娘もまなちゃんも出ない事にこんな理由があったとは。
アレクのような正論を言う女性、ひいては正論を告げる小説は、ラブコメには邪魔なんだろうなぁ。あの先輩の現状は、いくら過去に助けられたとしても百年の恋が冷めると思うのだが、そうならない理不尽なラブコメ・マジック。正直に言うと気持ち悪いよね。細かいシーンは面白いから普通にしたけど。
不安が確信に変わりつつある。今回のルパン、今の所全然面白くない。この話も全然で、正直素人の二次創作小説といって良いレベルじゃないか? ルパンと銭形(withアミ)の逃避行という設定も「視聴者待ってました!」というレベルではないし、どう考えても一世紀古い同性愛揶揄をまた繰り返す始末。引きこもりアミが現実の厳しさを知る、という件を要所のカットでサイドストーリー的に進めて良いのにここまで露骨にしなくても。そして台詞に相変わらず捻りがない(ルパンと書いてバカと読む、も弱い)。尚1話から思っていたが、ライブ映像のユーザーチャットの文言も本当に捻りがない。この手の演出、もっと上手くやってるアニメいくつもあるぞ。1話完結じゃないというのが救い。つまり、この低評価も予想済みという展開が待っているかもしれない…?
「おじさん、Youtuberなの?」「そんなんじゃねぇよ」「じゃ知らない」というやり取りに何の違和感も持たない子供達に向けた回。裕太要らねぇからまなちゃん見せろという大人達に耳を傾けちゃイケマセン! しかし沢城みゆき抜擢のドンピシャぶりは凄い。