5話構成で話のテンポも良く、色々考えさせられるテーマ性であり、しっかりと面白かった。特に一言で人間の敵とは言い切れない、人間とヴァンパイアの接し方の多様性が見られたのが良くて、楽園がある事にも共感してしまい、真実に上手く騙された。また、歌って欲しいと言われた所で号泣してしまう等、リアルに準拠なのも良かった。
楽園の捉え方や、終わり方など謎が残っている所は考察していきたい。
自分が想像してた物語シリーズって「正にこれ」って感じで、今までで1番楽しめた。作者独特の観点から問題提起をし、しっかりと納得のいく結末がある。そして合間に少し日常シーンや恋愛シーンが混ざる、こんな作品を求めてた。
オチが安定してるだけでめちゃめちゃ面白い話は少なかったけど、良かった。最後の終わり方も良くて、遂にクライマックス感が出てきて先が気になった。
1期程では無いけど、どの回も安定して楽しんで見ることができたかな。
ただ、1話の「人気になり売れ行きも好調なのに、大会場で人が来ず借金」ってのは本当に納得いかない…。アニオリ作品の続編を作るためとはいえ、展開が無理やり過ぎじゃない?
そして2期は伏線回収を期待してて、5号と巽の過去話は良かったけど、全員分それをやって欲しかった。どうやって人選したのかという伏線はいつ回収されるのやら。山田も早く正体知りたいし。
だけど、最終話はめちゃくちゃ気合い入ってて見応えがあった。かつての出会った人の全員集合というのはベタな良き展開だったし、3曲も1話で公開するの凄い。ただゾンビランドサガの曲は良い曲は多いけど、めっちゃ好きってほどの曲は無いなあ。
前半の老倉育の話は過去一番の謎めいた雰囲気作りは凄かったのだけれど、結末が残念だった。羽川や扇が「考えられうる最悪の顛末」なんて言うものだから色々考えたけど、結局はTheシンプルで拍子抜けでつまらない。
後半の初代怪異殺しの話はしっかり面白かった。神原と忍の舌戦は最初は感情論マシマシで展開が危うかったけれど、途中から心中をズバッと言い当ててて、ここはよく出来てる と頷けた。最後の結末も、神社を写してたシーンで所々お札があったものだから伏線回収がよく出来てたし、今まで通り真正面から戦わない阿良々木らしいと思えた。
4話構成でコンパクトな話で良かった。序盤は話の構成が良かったんだけど、結末がうーんって感じ。余接の化け物さを見せるためのクラヤミによる仕掛けだとしたら、操られていたと捉えるのが1番丸いんだけど、そんな描写は一切無いしなあ。そして忍野の同級生が事の顛末を知って絶望して他殺を選んだのかな?
次の終物語で解決してくれることを願う。
初めて物語シリーズで面白かったと言えたのが傾と鬼物語となった。結局、作品通して八九寺絡みのエピソードじゃないとどこか残念という。
囮物語の視聴後、続きの恋物語にとても期待してたんだが、テンポがクソほど悪くて正直イライラしたし、結末も普通だったので残念。シャフトはかれんビーの時といい、戦場ヶ原パートで本筋に関係ないことを喋らせすぎ。
花物語は筋が通っててオチもしっかりしてたけど、話に面白みが無かったなあ。ちゃっかり貝木が復活してることにも言及無いし…。
これにて傷物語は完結と。対吸血鬼ハンター戦は専ら残念な出来だったけど、キスショット戦は面白かった。不死身性で首がポンポン飛んでくし、阿良々木の胴が1人歩きしてるのを見て笑ってしまったが、緊迫した戦いだった。
キスショットの過去の掘り下げは共感出来たし、その上で忍野が選ぶ不幸な結末というのは忍が拗ねても仕方ないなと思った。結論、忍野が便利すぎる。
また物語シリーズ特有の詰めが甘いっていうか説明されないせいで納得いかない展開だった。なぜドラマツルギー戦では本を買っていたのにも関わらず最初からボール投げをしなかったのか、なぜエピソード戦では狂った頭で冷静になって霧(?)対策を出来たのか。
そこそこ楽しめたものの、何か腑に落ちない気持ちになってしまった。ただ、羽川との会話は良かった。
序盤のちょっとオーバーリアクションが過ぎる阿良々木には演出の間伸びで少々鬱陶しく感じたけど、それ以外は良き。キスショットとの邂逅の展開や忍野が超人だったのが意外で、とても楽しめた。
あと、むさ苦しいオッサンが敵に2人もいるなんて最高だ。これからどう戦って行くのか楽しみ。