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世界がグリッチしていく「コワレタセカイ」も自分の死期までインセプションする「枕の国のフィン」も、かなりキレてる。いつものことだけどこれ日本じゃできんな。



痛みに耐えられなくて、自らを失った時、人はカバネになる。自分の苦境を叫び、その御旗の元に人を貶め傷つける。小さくはネットで、それがエスカレートして、銃乱射事件のように現実の事件になることもある。恐怖を恐怖で、力を力で復讐することなかれ。人の恐怖の象徴である金剛閣を脱出し、皆甲鉄城という共同体に帰っていく。今描くべき、よいテーマを選んだ作品でした。お疲れさまでした!!



あれだけ嫌悪していた親が他人に貶められるとムッとする美馬。このシーンが彼の小ささをよく表している。美馬の目的は世直しでもなければ復讐ですらなく、ただの発散でしかない。彼の地のテロリストのように、それらしい言葉で世界を騙しているだけ。命を燃やして戦う生駒、心が燃え尽きた先にあるのは美馬と同じ絶望だが、果たして。







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