なるほど、本編テレビシリーズの公開恋文の前あたりに相当するエピソードなんですね。
テレビシリーズの1~13話を観終わった時点での感想では「急に成長し過ぎ」とか書きましたが、こういう話が省かれているのではそう感じるのも当然です。テレビでは定まった枠があるので仕方ないのもわかりますが…。
ならば10話以降の「戦争との関わりの話」をOVA等の別枠にして、9話までの「ヴァイオレットの成長」の話を1クールめいっぱいかけてゆっくり描いて欲しかった。
上記、勝手な事を書いてますが、このエピソード自体は大満足です。同僚たちとの交流や本棚の隅のヴァイオレットなど、まさに「これが観たかった!」という感想です。
非の打ちどころのない美しい作画。美しい話。京アニは素晴らしい仕事をしたと思います。
以下は完全に重箱の隅です。
代筆屋の同僚が揃いもそろってありえないくらい美女ぞろいである事や「自動手記人形(ドール)」という呼称に、どこかサブリミナルないかがわしさを感じてしまうのは、自分の心が汚れているからなのでしょうw
義手でタイプライターを打つという困難がわりとあっさり克服され、当初「手紙とはいえない」と評された文章力もすぐクリア。「公開恋文」を経て大人気となるまでが本当にあっという間に感じました。
いっぱいドジを踏むヴァイオレットというのも見てみたかった気がするのですがw
原作は未読。転生前から転生直後のエピソードを省いていた様子ですが(追々挟み込んでいくスタイル)、現パーティーの楽しい冒険譚を1クールめいっぱい描くには良い構成だったように思います。
かわいいキャラクターでパロディ多め。早い段階で「気軽に観るタイプの作品」と認識したので、時たま重い方向に話が向かいそうになると違和感がありました。最終的に万事最強主人公ひとりの力で解決するスタイルなので仲間との絆みたいな話は掘り下げづらそうですし。
今後のパッケージ化も無さそうなので慌てて観に行った。
ほぼふたりだけのための無駄のない60分。美鈴を部活に誘うクラスメイトの子も当初邪魔者かと思われたが意外に好感度高かった。
もう少しゆったりキャッキャウフフしてるところが見たかった気もする。
わりと最近にTVシリーズや劇場作品で近い題材を扱った作品が在ったせいもあって、オチは早い段階で読めてしまったのだけど、まあきれいにまとまっていたと思います。
前半、かわいい作画で動画もとても良く動いていたので、オチなしのシュールなドタバタだけでも楽しめました。