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良い

どんな奥の深い分野でも、気軽に遊びで始めてはいけないという道理はない。アプローチや関わり方は人それぞれ。プロ野球を目指す人が草野球を楽しむ人に迷惑だからやめろと言うのはおかしいわけで。
隼はそこのところに或る意味で傲慢な思い込みがある。ボルダリングに全てをかけてきたが故に自尊心が強過ぎて、好が一撃で3完登したことを意識して焦ってしまい、純粋に課題と向き合えなかった。自分でボルダリングをやる資格の有無を線引きしてしまっているのも、その固定観念の故のことかと。
大場選手もそうだったけど、彼女は最後に現実を受け入れて自分が今できることを考えてゾーンを獲ることに徹した。
おそらく、一流のクライマーは心構えも含めて自分のスタイルをしっかりと持っていて、他人の登り方を参考にはしてもそれにメンタルを大きく揺さぶられたりはしない。向き合うべきは目の前の課題と自分自身であることを知っているからだと思う。一流クライマーが難題に奮闘する動画をYouTubeで見まくってるとそんなふうに思えてくる。
好は4つ目の課題で、オブザベが出来なかった。完登できなかったのは体力不足もあるだろうけど、オブザベで妙な行き詰まり方をしたのが気になる。その後も様子がおかしかったし、何か問題が生じている印象。



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