妖精の国、蟻塚。妖精の医者と女王。
チセは妖精の塗り薬を作るのに練った魔力に体内の血管が耐えられず、出血したと。
人が妖精の国に長く居ると人でなくなってしまうと。
何という泉の荒療治。生きたいという意志の強さがより顕著に傷の治癒に作用する場所。
エリアスは人間に恐れられるが、受け入れてくれたのも人間だった。だから、チセを通じて人間をもっと知りたいし、それ故にチセに人のままで居てほしいから妖精の国には移住しないと。
短い尺の中で起きることが全て不思議で深い。
バンシーはスコットランドとアイルランド(ケルトやゲール)に伝わる、叫びで死を宣告する妖精で家に属するという伝承が多い。シルキーはエリアスよりもチセの帰還を願っていたようで。
イギリスで妖精信仰が今でも根強いのは、先住民であるケルトやゲールの土着自然崇拝やドルイド的な文化の残滓に拠るのかもしれない。