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とても良い

この作品に出てくる精霊達はどこか千と千尋に出てくる神々に似てると思う。人間の文脈を無視し、その場の言葉や振る舞いの因果だけで強い力をふるう。ましてや子供はまだ未熟で家族と小さな仲違いもする。人はそうやって成長していく。けれど彼らは良くも悪くも忖度せず、名前を奪ったり人間を弄ぶ。それが自然であり森羅万象そのものであるとでも言うかのように。嵐や洪水が人に忖度しないのと同じように。
チセが人狼の毛皮を使いこなすとは。
灰の目は厄介なトリックスター。理不尽でまるで自然そのものだ。自然は人に対してフェアに振る舞わない。



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