何というかこの最終回は…物議を醸したのも分かるとしか。
Aパートで、良夫が良いこと言ったふうに描いてるけど、生け贄の話を肯定的に持ち出したくだりでは呆れた。良夫のパーソナリティがとことん酷い。田舎のリアリティみたいなものがちょいちょい出てくるけど、洒落が効いてないから闇になる。そもそもシリアスタッチなら別だけど。
ナツが仙台に繰り出してまちに客席から声を掛けて神事の舞のパフォーマンスを引き出す演出はよかった。
まちの被害妄想は病気の域だし、その心の闇にフタをしてハッピーエンド風に仕上げる閉め方も作劇としては悪手かと。昇華要素がない。考えなくていいって、思考停止を促してお茶を濁して戯れてエンドか…。
まちが都会の高校への進学を選択しないエンドは勿論アリだけども、精神的な成長がないのが問題だと思う。
初期設定がよかっただけに、終盤の話の持って行き方が残念な作品だったと思う。もっと良質なコメディとドラマを作れたはず。