16世紀、ルネサンス期のフィレンツェが舞台か。
調べてみたら、ルネサンス期には女性画家が何人かはいたようで。ギリシャ・ローマ時代は女性画家は多くいて、中世ヨーロッパでは画家というよりは、写本装飾の分野に修道女が多くいたとか。で、ルネサンス期に人間主義の文芸復興の流れの中で再び女性画家が活躍したと。その後、イタリアで芸術学校ができると芸術分野が男性中心のアカデミズムの下に権威化し、19世紀後半の印象派が台頭(アカデミズムが斜陽)してくるまで女性画家はほとんど出なかったと。
つまり、この作品はルネサンス期に女性画家が出てくるという時期を描いているので、主人公はフィレンツェ最初の女性画家と言われるプラウティッラ・ネッリをモデルにしたキャラかも。ただ、ネッリは貴族ではなく、裕福な商人の娘で14歳で修道院に入り、独学で絵を学んだとか。他に職人的な徒弟制の中で揉まれて育った女性画家もいるらしいので、何人かの要素を混ぜてキャラを設定したのかも。
何だこのラブコメコントはw
タイトル回収まで完璧な1話だったw
1話の最初に安っぽいラブコメテンプレが来たら油断禁物だ。どんな変化球が来るか期待させられる。
鈍感でいい人っていうラノベ主人公キャラはリアルでは損な役回りになりやすい。つまり、天然で思わせぶりな女に振り回されるだけで終わりがち。
それはともかく、ジキルとハイドな主人公は良き。これから楽しみ。
シュカがつよかわいい。
残忍な王を残忍にぶっ殺せてスカッとした。けど個人的には、こういうヒャッハーの結晶みたいな奴が心からの反省と後悔の果てに処刑されるぐらいの展開がほしい。
最後に主人公がある程度非情になることで面白くなってきた感ある。
劉が出て来なかったし、新キャラ出てきたし、ゲームマスターも姿を現したし、2期あるよね。
ちょっと作戦がお粗末だったのでは。
警察が突入するどさくさを利用して人質を奪還するならスピード勝負だったのでは。
で、人質が無残に殺されてブチ切れたかカナメ。戸愚呂弟にブチ切れたときの幽助を思い出した。
躊躇なく殺戮の限りを尽くす輩との戦いは殺し合いにしかならないのに、ぬるいこと考えてたカナメに非がある。
しかしまあ、王との戦いがすんなり決着しては山場がないし、カナメのクラスメイトは1話でも死んでるし、そういう作風なんだろうなと。
高速道路上のシュカと劉のバトルアクション、スピード感があってよかった。
個人ランキング1位の劉をクランに引き入れたのは大きな収穫だけど、それでも瞬間移動できる王と渡り合えるかは疑問。
王も含めてエイスのメンバーは一人も生き残っちゃいけないヒャッハー属性だな。
カナメがゲームマスターから得た特権は明かされなかったけど、切り札となる伏線だよね。
シュカは脱ぐと大きい……
花屋の娘に巨額の保険金が。病気が不治だなければいいのだけど。
格闘技のクランと同盟を持ち掛けるカナメ。ついでに2ヵ月トレーニング。ライザップ並みにシビアにやれば多少の肉体強化はできるか……。
エイスはカナメの家のガサ入れまでやってたか。関係ないクラスメイトが巻き込まれる……
花屋のおっさんかわいそう。
エイスの王は取引には応じない。殺して奪えばいいとしか思ってない。けど、カナメはそこを分かっててブラフの取引を持ち掛けてる……よね?
王の能力は半径5mの瞬間移動と、素手で切り裂く攻撃力? こいつを倒すには遠距離射撃か広範囲爆破しかなさそう。こちらの攻撃を認識する前に不意打ちの一発で仕留めるしかない。もしくはミスディレクション。錯視効果などで認識をズラすことで瞬間移動するタイミングを誤らせる。
けど、ラプラスで見えなかったのでまだ何か能力を隠してそう。
漫画やアニメで蠱毒は昔からよく出てくるネタの一つ。
この時の秦は斉と組んで、趙・楚・韓・魏・燕 vs 秦・斉 となり、合従軍側は楚の考烈王を総大将として函谷関で激突、その後、四国で趙の龐煖を総大将として蕞で激突、という流れになるのが史実。(史記より)
合従策は、基本的には他の六国が強大な秦を攻める戦略で、これ以前にも行われている。それに対して秦は連衡策を用いて他の六国に個別の同盟などを働きかけて連帯の切り崩しを図るというのがセオリー。そこから、合従連衡という故事成語が生まれた。
前シリーズから時系列的にはそれほど時間が経ってないけど、信と河了貂が大人っぽくなった気がする。
この合従軍との戦いは、政の元服(即位)前の最大の山場であり、呂不韋一派と政が呉越同舟的に乗り越えた難局だろうけど、戦いの展開や陣容などの詳細の記録はない。秦側の総大将すら不明なので、キングダムでどう描かれるのか楽しみ。
史記では成蟜に呂不韋に拮抗するほどの力があったとは書かれていないが、政の戴冠後は長安君に封ぜられ、独立勢力を有していたという記述はあるので、自分の王族の人脈を持っていたのは確かだと思われる。
ともあれ、昌文君が左丞相になれてよかった。確かに呂不韋は咸陽に巣食う虫だったとは思う。その成り上がり方と言い、あまりにやり方が汚い。けど、呂不韋は多くの食客を囲い、呂氏春秋の編纂をさせたことは貴重な古代の学問的資料を残した意味で偉業だ。
李牧の目的は楚趙同盟ではない。趙・楚・魏・韓・燕の五国合従軍を形成するための同盟だ。戦国時代には強大な秦に対して他の六国が連合する合従策が何度か採られたが、これが最後の合従になる。
今の龐煖にタイマンで勝てる将は中華にいないのでは。史記での龐煖は文武両道の名将で合従軍を統帥した。けど、趙の悼襄王が崩御して幽繆王が即位すると用いられず、史書から姿を消した。幽繆王は最初は李牧を重用したことで桓齮を討ち取るなどしたが、秦の調略に騙されて李牧を誅殺したり、龐煖を使わなかったり、人材登用を誤って趙の滅亡を招いた。李牧と龐煖がそのまま重用されていれば、秦との戦いはどうなったか分からない。
咸陽で呂不韋が太后に送り込んだ男は嫪毐(ろうあい)、去勢せずに宦官に仕立て上げ、太后の愛人となった。これが呂不韋にとってさらに身から出た錆となる。
成蟜は史記の始皇本紀によれば……うーむ。記述は少ないけど、紆余曲折のある弟。
軍師河了貂、見事。
以前に作戦を考えていた羌瘣は専門的に戦術を学んだわけではなく、地頭の良さでやってたわけだけど、河了貂は軍師学校で優秀な成績を収め、かつて信や政と死線を潜り抜けた経験もある。そしてここでついに軍師というポジションでのキャリアをスタートした。
河了貂の軍師としての初陣、しびれる。
この一戦が飛信隊と山陽防衛の行方を左右する。
河了貂は成長して可愛くなったけど、目ヂカラがぐっと強くなった。敵の軍様が発する纏わりつくような烈気に呑まれず、自分が呑むんだという気迫が既にある。
久々に笑える回。
羌瘣が抜けた穴が大きく、戦術を練れる人材が他におらず連戦連敗してしまう飛信隊。信に全員が突っ込むのが面白かった。
そして、蒙恬が手配してくれるはずだった蒙毅の代理で軍師として到着したのはあの河了貂。その登場シーンも楽しかった。
世話を焼いてくれる蒙恬はいい奴だなぁ。
辛勝ながら、山陽を獲ったのは大きい。
羌瘣、去るか……飛信隊に戻ってくる日が来ればいいけど。史実からは李信と近いところで転戦したことが読み取れるけど、行動を共にしたかは分からない。どっちもあり得るという感じ。羌瘣は楊端和とは共に行軍した記述があって、羌族と山の民、同じ辺境の者同士ということで相性が良かったのかも。
廉頗は史記の通り、魏を去り楚に行くだろう。
ついに呂不韋の耳に信の名が届いた。
何て危うい戦……。
桓齮は盗賊上がりだけあってあざとい。秦への忠誠心に疑問があるほどに。
最後まで王翦は現れなかったけど、自軍の全軍を温存して後詰めのために控えている。廉頗はそれを察して退却を決めたか。
廉頗は史記によれば、最後は楚に迎えられたけど、戦場に出ることはなかった。魏で秦と戦ったという記録はないので、このエピソードは完全にキングダムのオリジナルだけど、史実をよく踏まえている。
輪虎でさえあれだけしぶとかったのだから、廉頗は蒙驁では破れないか。
それにしても、桓齮は駆けつけるのかと思ったら、魏軍本陣の傀儡の大将を狙いに行くとは……あざとい。
王翦は駆けつけないのか……負傷した信が廉頗を討ち取れるとは思えないけど、奇跡を起こせばあるいは。
ついに輪虎を……強かった。古代から中国には天の思想がある。人事を尽くして天命を待つだとか、天の配剤、天網恢恢疎にして漏らさず、だとか。輪虎は天への信仰が厚く、信は人の力への信念が強い。その差が最後に出たのかもしれない。輪虎には天に選ばれた自分が千人将如きに負けるはずがないという先入観が最後まであったと思う。
後方予備隊の羌瘣は介子坊の精鋭500騎を相手に一人で斬り伏せた……無茶しやがって。
羌瘣は史記にも勇将として登場し、王翦と楊端和と共に末期の趙に攻め込み、幽王を討ち取ったとある。こんなところで死ぬ玉ではない。
信は武功を上げてこれだけ負傷しても尚、本陣の廉頗を討ち取るつもりか。
輪虎、しぶとい。致命傷じゃないのか……戦場での勇将の命とはこれほど断ち難いものかなのか……。おそらく輪虎は信の倍ぐらいの年齢で経験も力量も最も油が乗っているのだろうけど、それにしても。
輪虎でこれなら、廉頗はどうなるんだ。
輪虎は一騎討ちでもとことん嫌なところを突いてくる。信と輪虎、勝った方が中央の陣を制するというところまで戦況は収斂してきたけど、最後の壁が険し過ぎる。
蒙驁の40年の策が廉頗に通用するか……通用してほしい。
姿を消した桓齮は介子坊のせいで動けないのかな……出し抜けそうな気がするんだけど。王翦も左翼に勝手に作った砦で籠城するだけなら役に立たない。
輪虎は左手が使えなくてもハンデにならないか……さすがは歴戦の将。しかし、信も勝負どころ。
廉頗は手勢を率いて本陣の背後に現れた。
王翦と桓齮は駆けつけないのかな。
信は壁を超えようとまさに裂帛の気合い。
輪虎を討ち取れなかったけど、左手の腱を切ったから、次に一騎討ち出来れば勝機は十分あるかと。
壁隊は王翦から兵五千を任されたけど、作戦を遂行するのは一筋縄では行かなさそう。
緒戦であれだけ中央軍を翻弄した玄峰が、あっさり桓齮にやられるのは飯うま展開だった。けど、盗賊上がりの桓齮は残忍でエグいな……トリッキーさでは随一という設定かな。史記では、趙攻めで大きな武功を幾つか上げた後、李牧に大敗、敗走したとある。戦国策では李牧に討たれたとある。将の器としては名将王翦の方が上かと。
廉頗は魏に付いた時点で分が悪いのだけど、藺相如との刎頸の交わりの故事に名を残した趙の柱石に相応しい花道を、このキングダムで作っている感がある。