鎌倉までの長距離走行。様々な風景の中、バイクで風を切りながら走る心地良さが伝わってくる描写や音響・劇伴がとても良いです。134号線を子熊と礼子二人乗りで走る青春の瑞々しさも印象的。子熊は当初に比べすっかり明るく表情豊かになって観ていてほっこりします。
一方、子熊のやや強気な言動が目立ってきたのは気になります。バイクや車に乗りたての頃って自分の体が拡張されたようで気が大きくなったりする事もありますが、子熊の変わり様は教室で電子レンジを使うのも遠慮していた頃と比べて隔世の感があるような。拗らせたり抑圧されていた人が解放されると極端に走ることがありますが、そんな感じが出てるのでしょうか。この先、慢心からくる挫折とそこからの成長を描くのもドラマとして面白いかもしれませんがはたして。